過酷な労働現場もあるSESという職種。
SESからの転職を考えていてもタイミングや伝え方はどうしたらいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。
SESから転職するときに大事なことは先に転職先を決めてしまうことが大事です。
そして、勤務先に余裕を持って、退職を伝えることが重要。
そこで本記事ではSESの転職のベストなタイミングとどんな職種へ転職ができるのか紹介します。
現在、SESからの転職を考えている方は参考にしてください。
- SESの転職のベストなタイミング
- おすすめの転職先
- おすすめのほかの転職エージェント
【結論】転職先が決まって1か月後のタイミングがベスト!
SESの転職は転職先が決まって1か月後がベストです。
理由はどの職場も退職を伝えるのは1か月前が基本のため。
1か月の時間があれば、業務の引き継ぎや後処理などもできる時間の余裕もあるでしょう。
また、会社としても1ヶ月あれば代わりの人材の目処も立てることができるためです。
退職するのは転職先が決まって、一ヶ月後がおすすめです。
SESは転職先から内定を貰ってから退職したほうが良い
SESは転職先から内定をもらって退職した方がいいでしょう。
次の内定先を見つけられないまま退職してしまうと、転職活動がうまくいかない可能性があります。
仕事がない状態で転職活動をしてしまうと精神的な焦りからいい条件ではない会社でも妥協をして決めてしまう可能性がある。
安定したお金が入る状態で転職活動を行うほうが余裕を持って転職先を選ぶことができるので内定をもらってからのほうがいいでしょう。
SESは転職先を見つけてから退職した方が良い理由
SESは転職先を見つけてから退職した方がいい理由を解説します。
- ①余裕を持って転職活動を行えるため
- ②転職先が決まればきっぱり辞めることができる
- ③転職エージェントのサポートを受けることが出来る
それぞれの理由について詳しく説明します。
①余裕を持って転職活動を行えるため
SESの仕事をしながらの方が余裕を持って転職活動を行うことができます。
仕事が全くない状態で転職活動してしまうと余裕のなさから、転職先の会社をあまり調べずに転職してしまう可能性があります。
内情を調べずに入社したら過酷な労働現場にあったなんてこともよくあること。
転職先を決める時はしっかりと時間と余裕をもって決めないと取り返しのつかないことにもなります。
以上の理由から会社にいるうちに転職先を決める方がいいでしょう。
②転職先が決まればきっぱり辞めることができる
転職先が決まっていれば、引き止めなどにあってもきっぱりやめることができます。
転職先が決まっていない状態で、退職しようとすると引き止めにあい、自分の決意が揺らいでしまうこともよくあります。
また、転職先が決まっていない不安から、ちょっとした待遇改善の条件をのんでしまい、さらにやめにくいなんてことも。
しかし、様々な引き止めにあっても、次の会社が決まっていれば、やめる以外の選択肢はありません。まずは転職先を決めてしまうことをおすすめします。
③転職エージェントのサポートを受けることが出来る
会社にいるうちであれば、転職エージェントのサポートを受けることができます。
しかし、これが無職の状態にあると、転職エージェントの登録を拒否される場合があります。
理由として、無職の状態だと転職できる可能性も低くなるため、エージェントとしても積極的に取り合いたいとは思わないためです。
また、現役で働いてる人のほうが転職できる確率は高くなる。
転職活動でエージェントを使えないのは転職の成功率を大きく下げます。
在職中に転職エージェントなどを利用して、転職先を決めてしまった方がいいでしょう。
SESの転職における5つの疑問とポイント
SESの転職における5つの疑問ポイントを紹介します。
- ①契約期間中やプロジェクトの途中でも転職は可能?
- ②損害賠償請求などトラブルになることはある?
- ③客先常駐先での退職の伝え方は?
- ④SESから同業他社への転職は問題ないのか?
- ⑤退職を引き止められた場合はどうしたら良い?
それぞれの5つの疑問について詳しく解答していきます。
①契約期間中やプロジェクトの途中でも転職は可能?
契約期間中で転職しても結論としては問題ありません。
基本的に1ヶ月前に勤務先に退職の意向を伝えるのがセオリーです。
しかし、民法では2週間前でもいいとされています。
法律で規定されているので、会社都合でしばることはできません。
退職は本人の自由意思なので、契約期間中やプロジェクトの途中でも転職しても問題はないでしょう。
②損害賠償請求などトラブルになることはある?
損害賠償などのトラブルになることはあるのか。
結論としては問題ないでしょう。
こちらも退職するのは自由意思ですので、権利を侵害することはできません。
もし、それで損害賠償などを請求された場合は、弁護士や労働局などに聞いてみるといいでしょう。
しかし、損害賠償などに発展しないのは正社員のパターンです。
フリーランスや雇用契約の場合は途中で辞めた場合、違約金などが発生する場合がある。フリーランスのかたはプロジェクトを途中で抜けたときに違約金が発生するのか確認することをおすすめします。
基本的には途中で退職しても損害賠償などのトラブルにはならないことが多いです。
③客先常駐先での退職の伝え方は?
退職は常駐先の人へ伝えないようにしましょう。
場合によっては会社のあいだでいざこざになるケースもあります。
まずは自分が所属している会社へ伝えて今後の流れを確認しておきます。
自分から客先常駐先へ伝えるのか、会社から伝えてくれるのかどちらかです。
なるべく、円満に退職できるようにしておいた方がいいでしょう。
④SESから同業他社への転職は問題ないのか?
SESから同業他社への転職は問題はありません。
法律で職業の自由が選択されているので、会社都合で禁止されても最終的には法律をもとに決定が下されると思います。
同業他社への転職が禁止されるなら、どの業界でも自分のスキルを生かしたキャリアアップは望めないでしょう。
同業他社への転職は問題ありませんが、前の会社の機密情報を伝えるなどはもちろんいけません。
常識の範囲内の転職であれば、問題ないでしょう。
⑤退職を引き止められた場合はどうしたら良い?
退職を引き止められた場合は退職代行サービスなどを使うのも1つです。
退職代行とは本人の代わりに退職の手続きや交渉をしてくれます。
そのため、言いにくいことや面倒な交渉も代わりにやってくれます。
実際に会社が損害賠償と言ってきた、ストレスで会社と交渉する気力がないなどの理由から利用する人が多いです。
料金は発生しますが、依頼したら会社に出社もなくなり、やり取りもありません。
また、退職代行は労働組合か弁護士がついているサービスを選択してください。
退職交渉は労働組合か弁護士資格がないといけません。
退職の引き止めにあった時は退職代行を使うのも1つの方法です。
SESにおすすめの転職先4選
SESにおすすめの転職先4選を紹介します。
- ①他のSES企業
- ②受託開発企業
- ③自社開発企業
- ④フリーランスへ転身
それぞれの仕事内容について解説をします。
SESの転職先①他のSES企業
SESのおすすめの転職先としてほかのSES企業があります。
同じSESの企業なのでこれまでの経験も生かせますし、さらなるスキルアップもできる可能性も。
また、スキルや経験があるので、給料などの待遇改善も期待できます。
注意点としては同業他社なので、妬みや情報の漏洩などは気を付けた方がいいでしょう。
前会社の社外秘などの情報は転職先の会社から聞かれても答えないなど注意が必要。
他のSESへの転職はキャリアアップにもつながるので転職先としておすすめです。
SESの転職先②受託開発企業
SESからの転職先として受託開発企業があります。
受託開発企業は企業からの注文に応じてシステム開発を行います。
そのため、システム開発に最初から参加できるので働き方としてはSESとはさほど変わらないかもしれません。
しかし、受託開発企業は最初に自分たちが仕事を受注するので、給料などもSESよりは高くなる傾向。逆にSESは最初に受注した仕事を下請けでもらうので金額は低くなります。
受託開発企業を目指すなら、1つの業界に絞って小さいシステム開発をしている会社がおすすめです。
SESの転職先③自社開発企業
次にSESの転職先としておすすめなのが自社開発企業です。
自社開発企業とは自分たちでシステムを開発している会社です。
自分たちで開発するので納期などは自分たちで決定できますので、納期に追われることも少ないのが特徴。
また、仕事を受注するときにあいだに企業が入らないので、給料が上がることが期待できます。
しかし、SESで培ったスキルが自社開発企業でそのまま通用しない場合もあります。
自社開発企業は最先端の技術を使って開発してるケースが多いので、SESで使っている技術と違うことが多いです。
ただし、基本は一緒なので、入社して経験を積めばすぐに慣れてくるでしょう。
給料などを大きく上げたい方は自社開発企業がおすすめです。
SESの転職先④フリーランスへ転身
フリーランスとは人材が足りない会社にスポットとして仕事をする人です。
働き方としては雇用期間を定めて、その間フリーランスとしてサポートするかたちです。
即戦力として求められるので、それなりのスキルや経験は必要です。
SESとしての経験をベースに契約された会社でスキルを学んでいくことにはなりますが、経験を積んでいけば、年収も1000万超えることもよくあることです。
フリーランスとしての最初は大変かもしれませんが、目指す価値はあるでしょう。
SESの転職に強いIT転職エージェント
SESの転職に強いIT転職エージェントを紹介します。
- ①レバテックキャリア
- ②リクルートエージェントIT
- ③ウィルオブ・テックキャリア
それぞれの転職エージェントの特徴について、紹介します。
①レバテックキャリア|IT業界最大手の求人数
- ITの知識が豊富なキャリアアドバイザーが在籍
- 職務経歴から価値の高いアピールポイントを見つけてくれる
- 転職者の希望に沿った求人を紹介してくれる
レバテックキャリアは転職者の希望をしっかりとヒアリングして、ぴったりな求人を提案してくれます。
ITの知識が幅広いアドバイザーだからこそ、それぞれに合ったサポートができるのです。
ハイクラスな求人も多いので、年収を上げたい方などもレバテックキャリアはおすすめです。
②リクルートエージェントIT|アドバイザーが手厚くサポート
- それぞれの求人者の目的に合った求人を紹介してくれる
- 会社の実際の雰囲気なども伝えてくれる
- 年収などの言いにくいことも代わりに交渉してくれる
リクルートエージェントITはそれぞれの目的やスキルに応じて、求人を紹介してくれます。
また、リクルートエージェントITは運営会社が業界トップの求人数を誇るリクルートだからこそ、求人者に合わせた提案が可能です。
経験豊富なアドバイザーが多数在籍しているため、安心してサポートを受けることができるでしょう。
③ウィルオブ・テックキャリア|年収アップはデフォルト
- 年収が上がるコンサルティング
- 希望を聞いてロングスパンでサポート
- 専属で2名がサポート
ウィルオブテックキャリアは年収アップをベースとした転職エージェントです。
また、アドバイザーも転職者の悩みを聞くキャリアアドバイザーと企業の情報を詳細に伝えてくれるリクルーティングアドバイザー2人体制でついてくれます。
転職者にとことん付き合ってくれるので、自分が納得した転職をすることができるでしょう。
【まとめ】SESの転職タイミングはいつが良い?タイミングや注意点を徹底解説
ここまでSESの転職のタイミングについて解説をしました。
転職はタイミングが非常に重要です。
SESは給料が安く、過酷な労働を虐げられることも多い職種です。
現在の職場に疑問があるなら、もっと待遇のいい環境を探してみてはいかがでしょうか。
積み上げたスキルや知識があれば、ほかの職種でも十分通用する可能性は高いです。
SESからうまく転職ができれば、給料とスキルを飛躍的にアップできることもあります。
まずは1歩踏み出してみることをおすすめします。