新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響もあり、多くの方が収入減少に苦しんでいる状況だと推測されます。
この記事では、
- こうした状況下で年収500万円の収入に対する手取りはいくらなのか
- 年収500万円を確保するための方法
などについて、詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、収入確保および更なる収入アップへの道筋が確認できます。
年収500万の手取りをざっくりいうと
- 年収500万円の手取りは約400万円!
- 年収500万円の月収は、手取りで約30万円
- 年収500万円の家賃相場は9-10万円
- 年収を100万円アップさせるには転職・副業・投資をする!
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目次
年収500万の手取りって実際いくらなの?
年収が500万円あれば、一人暮らしなら多少余裕のある暮らしができ、また無理な節約をしなくても貯金も溜まっていくので、安定した生活が送れる場合が多いです。
ところで、年収500万円の場合の手取りは実際にどの程度なのでしょうか。
年収(=額面)と手取りの仕組みを説明した上で、詳しく確認していきます。
年収500万の手取りはいくら?
そもそも、年収を「額面」だとすると、「手取り」との差はどう考えればよいのでしょうか。
毎年、年初に会社からもらう源泉徴収票には、自分の年収、それに所得税と社会保険料の総額が記載されています。
この中で、支払金額は「額面」の年収です。
年収500万円ならそのまま500万円と記載されます。
ここから源泉徴収額として、所得税と社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)が引かれます。
更に、住民税も別に支払う義務があるので、額面と手取りの差額は下記のとおり整理できます。
額面の年収 - (所得税+社会保険料+住民税) = 手取り
この計算方法をベースに年収が500万円の場合の手取り額をみると、約400万円程度となり、これを手取りの月収に換算すると概ね月々30万円前後ということになります。
ただし、配偶者や子供がいる場合は所得税の控除になる可能性が高いのでその場合は年間で約10万円ほど高くなります。
なお、手取りの変動幅は賞与(ボーナス)の有無によります。
ボーナスの有無と計算方法
国税庁が調査した「給与階級別給与所得者数・構成比(平成30年分)」によれば、平成30年における年収が500万円台(500万円超~600万円以下)の給与所得者比率は、男性が13.5%、女性が5.6%となっています。
つまり、年収500万円を額面で得るだけでもかなり少数派ということがいえるでしょう。
この状況から、年収500万円の分布などをみていきましょう。
また企業によって保険料は違いますので、目安として以下をご覧ください
まず、ボーナスの有無による計算方法について解説します。
ボーナスありの場合は、
ボーナスが2ヶ月分だと仮定すると、
(一年の手取り額)400万 ÷ (基本給の12か月+ボーナスの2か月分)
=(一か月あたり)28万5,714円
つまり、上記のおおよそ28万円にボーナスの2か月分を掛けて
28万5,714円×2(か月分)
=57万1,428円
上記の計算方法によって手取り月収は約28万円、そしてボーナスは約57万円となります。
ボーナスなしの場合は、
(一年の手取り額)400万 ÷ 12(か月)
=33万3,333円
よって、手取り月収は約33万円となります。
|
ボーナス有 |
ボーナス無 |
毎月の手取り |
約28万円 |
約33万円 |
ボーナス(2か月) |
約57万円 |
0円 |
地域、年代別に見た年収500万とは
次に、地域別の分布について、各地域での平均年収の格差に基づき、関東での年収500万円を指標に各地域での「年収500万円相当額」を試算すると、次のように推定されます。
地域別の分布
・関東:500万円(指標軸)
・東海:466万円
・関西:453万円
・中・四国:444万円
・北信越:438万円
・北海道・東北:432万円
・九州・沖縄:430万円
更に、年代別にみると次のように分析できます。
男性の場合は、年齢が上がるにつれて月収も上がっていくため、年収500万円は20代であれば少し高額となり、30代で平均額となります。
女性の場合、年収500万円は年齢に関係なく平均より大幅に高い額となっています。
こうした状況から、年収500万円を額面で得ていれば、基本的には生活に困ることなく暮らすことが可能といえます。
後の章では年収500万の人のリアルな生活について詳細に紹介します。
年収500万の人の生活とは
ここからは年収500万の人のリアルな生活について、家賃相場、生活費の内訳、必要な貯金額といった観点から解説します。
年収500万の家賃相場
一般的に、家賃相場は月収の1/3程度が望ましいと言われています。
この基準を単純に年収500万円の人に当てはめると、手取り月収は概ね28-30万円程度となるので、家賃としては9-10万円程度が相場といえるでしょう。
生活費を除いて実際に使えるお金はどれくらい?
年収500万円の東京での一人暮らしの場合を事例としてみたとおり、年収500万円の人が実際に自由に使える金額(貯金可額額)は、後ほどの章でも紹介しますが、概ね月々7~8万円程度となります。
これを年間に換算すると、おおよそ90万円程度となります。
社会生活を営む上で、様々なタイミングでの出費は避けて通れません。
社会人であれば、知人・友人の結婚式や、その逆に葬儀など、冠婚葬祭に必要となる費用もあります。
また、事故や病気に際しての治療費や、将来に備えての保険料、その他突発的必要な費用も視野に入れておく必要があります。
このため、毎月の生活費と手取り収入の差分は、可能な限り貯蓄として備えておくことが大切です。
【実例紹介】実際の生活とは?
次に年収500万の人のリアルな生活の実例を挙げながら、細かい経費項目を含めて紹介していきます。
年収が平均値よりも高いとその分、生活水準も必然的に高くなってしまいます。
①独身の場合
一人暮らしで年収500万円の人の家計簿の実例をみていきます。
サラリーマンのSさんの一か月の支出です。
家賃 |
9万円 |
食費 |
4万円 |
光熱費 |
1万円 |
通信費 |
1万円 |
雑費 |
3万円 |
交際費 |
2万円 |
合計 |
20万円 |
合計で20万円の出費ですね。
手取り額を32万円と仮定すると
32万-20万円=12万円
一か月で12万円もの貯金や余裕ができてます。
かなり余裕が感じられる生活できるといえるでしょう。
②家族持ち(配偶者と子供1人)
会社員夫と専業主婦の妻、乳児一人の三人家族の実例です。
家賃 |
9万円 |
食費 |
5万円 |
光熱費 |
1.5万円 |
養育費 |
4万円 |
通信費 |
1.5万円 |
雑費 |
4万円 |
交際費 |
3万円 |
合計 |
28万円 |
合計で28万円の出費ですね。
扶養家族の控除があるので独身よりも手取り額が一万円多いと仮定して、手取り額を33万円と仮定すると
33万-28万円=5万円
一か月で5万円もの貯金や余裕ができてます。