webを使ってモノやサービスが売れる仕組みを作るwebマーケティング。華々しいイメージのある仕事ですが、実際の年収や仕事内容はどうなのか気になりませんか?
webマーケティングやその仕事に興味がある人なら、きっとこういう疑問を抱いているでしょう。
本記事ではwebマーケティングについて完全解説。気になる年収や習得するメリット、webマーケティングを担当するwebマーケターを目指す勉強方法についても紹介しています。ぜひ最後まで読んでみてください!
- webマーケティングの年収は平均500万円(所属先と職種により大きく差がある)
- webマーケティングを習得すると大きなメリットが3つ
- webマーケターになるためには3つのスキルが必要
- webマーケティングを勉強するなら本と資格取得がおすすめ
- webマーケターにおすすめの転職エージェントは3つ
webマーケティングはやめとけ?気になる仕事内容
冒頭では華々しいイメージと書きましたが、「webマーケティングはやめとけ」という声もSNSで見受けられます。webマーケティングの年収について解説する前に、その仕事内容を確認しておきましょう。
webマーケティングのおもな仕事は3つに分けられます。
webを利用した集客
webマーケティングにとってもっとも重要度が高い「集客」。モノやサービスを見てもらうために、用意したwebサイトに人を誘導するセクションです。
検索で上位表示させるためのSEO対策、同じく検索の際に表示するリスティング広告など、あらゆる施策を打って認知度の向上を目指します。
TwitterやインスタグラムといったSNSを活用するのも、メジャーになりつつある方法です。
運用、接客
集客する施策も一度実行したら終わりではなく、継続して運用していく必要があります。集客が成功しても、モノやサービスをただ見てもらうだけでは売り上げにつながりません。
商品自体の魅力を伝えて、顧客に行動してもらうための施策も大事です。チャットのような接客ツールを利用して、顧客満足度を上げていきます。
データ分析と改善
webマーケティングでは日々のデータがはっきりと数字で表されます。したがって分析と改善は常に必要な作業です。
流行や最新技術の移り変わりが早いwebの世界では、情報収集を怠らずブラッシュアップに努めなければなりません。
ちなみここが「webマーケティングはやめとけ」と言われる理由のひとつで、誰の目にも成果がわかってしまうことを指しているようです。
webマーケティングの年収はどれくらい?
webマーケターの平均年収は500万円あたりだと言われています。国税庁のデータでは日本人の平均年収は436万円とありますので、webマーケターは少し高い状況ですね。
ですがwebマーケティングについては、所属先や職種によって年収の幅が大きく変わることも知られています。webマーケティングの年収を職種ごとにまとめたのが次のボックスです。
- SEOマーケター:500万円~700万円
- SNSマーケター:300万円~400万円
- web広告マーケター:400万円~500万円
- インハウスwebマーケター:500万円~800万円
- フリーランスwebマーケター:300万円~上限なし
所属先とは事業会社なのか、広告代理店なのか、コンサル会社なのかということです。会社の規模により給料も変わってきますので、ここでは一般論として解説していきます。それでは職種ごとに詳しく見ていきましょう。
SEOマーケター
SEOマーケターとはSEOに関わるマーケティングの業務にあたります。サイト設計や記事のディレクションなどを行う、いわゆるSEOコンサルタントという仕事です。
年収は500万円~600万円、大手の広告代理店になるとプラス100万円ぐらいの額になってきます。
SNSマーケター
SNSマーケターはSNSのアカウントを運用して、集客を促すのが仕事となります。ほかの職種に比べて比較的新しい領域で、所属先はベンチャー企業がおもです。
そのため平均年収も低く、300万円~400万円くらいが相場となります。これから発展すると言われている職種なので、年収も徐々に上がっていく可能性はあるでしょう。
web広告マーケター
webに関する広告運用を行う仕事です。その範囲はリスティング広告・ディスプレイ広告・DSP広告・アフィリエイト広告・SNS広告など多岐にわたります。
平均年収は400万円~500万円と言われていますが、大手企業のweb広告マーケターになると上限は800万円ほどに跳ね上がります。
インハウスwebマーケター
インハウスwebマーケターとは、自社の商品やサービスに対してマーケティングを担当する職種となります。自社サイトの管理・運営すべて行いますので、平均年収も500万円~800万円と高い傾向です。
事業のブランディングに深く関わる立場になれますが、新しい技術やさまざまな業界に触れる機会は減少します。
フリーランスwebマーケター
最後はフリーランスwebマーケターについてです。フリーランスとして業務委託を受けたのち、広告運用やSEOの施策に関わります。実力と営業力があれば複数の案件を掛け持ちできるので、年収の上限は青天井です。
反面、仕事が取れないことで平均年収を下回ることもあります。
webマーケティングという仕事のメリット
実はwebマーケティングという仕事、年収に関係なく魅力的なメリットがいくつかあります。そのwebマーケティングのメリットとは次の3つです。
- 副業におすすめ
- 場所を選ばない
- 人材価値が上がる
副業におすすめ
webマーケティングという仕事のほとんどはインターネット上で完結します。そのため副業でやるのもおすすめです。SEOコンサルや広告運用、SNSマーケティングといったものは案件として存在します。
また案件を受けなくても、ブログという形で収益を狙うことも可能です。
場所を選ばない
インターネット上で完結するwebマーケティングは、PCとネット環境さえあればOKです。webマーケティングの案件自体リモート可の内容が多く、在宅で業務にあたることができます。
場所を選ばないということは、時間の節約につながるし自分の都合にも合わせやすいということです。
人材価値が上がる
webマーケティングのニーズは高まり続け、供給が追い付かない状態です。webマーケティングを習得しているというだけで、人材価値が上がっていきます。
さらにwebマーケティングは、ほかの業種でも応用が利く能力です。転職市場での人材価値もかなり高いものになります。
webマーケティングに必要なスキル
webマーケティングを習得したら人材価値が高まると解説しましたが、その秘密はwebマーケターに求められるスキルにあります。
マーケティング全般の知識
マーケティングはモノやサービスが売れる仕組みを作る仕事です。そのためには「仮説思考力」「企画実行力「顧客理解力」が必要となります。
マーケティングの基礎となる考え方や、戦略と戦術についてはしっかりと学んでおきましょう。
webに関する知識
webを使ったマーケティングですので、当然webの知識は必要となります。特にweb広告のシステムやSNSへの理解、アクセス解析ツールの使い方などは最低条件と言っても過言ではないでしょう。
webサイト構築の手法や運用方法まで習得しておくとより万全です。
コミュニケーション能力
webマーケティングはひとりで行う仕事ではありません。顧客や開発チームとの打ち合わせ、サイト利用者からの聞き取りなど、コミュニケーションスキルが必要な場面は意外にも多く存在します。
周りの協力を得るためにも、円滑な人間関係を築けることはwebマーケターにとって必要な素養です。
webマーケティングを勉強する方法
webマーケティングに必要なスキルはマーケティング全般とwebに関する知識、およびコミュニケーション能力とお伝えしました。
コミュニケーション能力はともかく、知識に関してはどうやって勉強したらいいか悩むこともあるでしょう。ここではwebマーケティングを勉強する方法について解説していきます。
書籍やセミナーで学習する
まず紹介したいのは書籍やセミナーで学習する方法です。特に書籍による学習は、webマーケティングを体系的に学ぶのに役立ちます。体系的に学ぶとは視点にとらわれず、全体を順序立てて網羅することです。
さらに書籍は、ちょっとした空き時間で勉強できるという利点もあります。そのときの最新情報を手に入れたい、こちらからの質問に答えてもらいたい、といったときにはセミナーがおすすめです。
資格を狙う
次は資格を狙って勉強する方法です。資格を取るためにはしっかりと学ぶ必要がありますし、合格すれば転職や副業に役に立つこともあります。
ではwebマーケティングを勉強するための資格がどんなものかというと、「マーケティング・ビジネス実務検定」「ウェブ解析士」「IMA(Internet Marketing Analyst)検定」の3つです。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は2005年より実施されている検定試験で、マーケティングの総合的な知識と実務事例などが習得できます。
この資格自体はあまり評価されるものではないですが、全般的なマーケティング知識を勉強するのにうってつけの検定です。
ウェブ解析士
ウェブ解析士とはマーケティングの知識とアクセス解析に関する実務能力を育成するための資格です。合格すると有資格者として、ウェブ解析士協会の名簿に名前が記載されます。
企業によっては資格所持が必須とされることもあり、マーケティング業務を学ぶのにも大変有用です。
「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3種類に分けられ、それぞれ求められる知識と能力の範囲に差があります。
IMA(Internet Marketing Analyst)検定
IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、より実践的なマーケティング技能を習得できる試験となります。実際に行う集客と解析を経て改善レポートを作成、添削を受け実行するというカリキュラムです。
現場で必要になるスキルが獲得できる点も含めて、Webマーケティングを基礎から学ぶには最適の資格です。就職支援も受けられるので、今後転職を考えている方にもおすすめできます。
webマーケターにおすすめのIT転職エージェント
最後にwebマーケターにおすすめのIT特化転職エージェントをまとめてみました。それぞれにメリットがある転職エージェントは次に示した3つです。
- マイナビITAGENT|独占求人に期待
- リクルートエージェント|業界最大クラスの求人数
- ワークポート|webマーケティング未経験なら
マイナビITAGENT|独占求人でライバル不在!
大手人材・広告企業であるマイナビが運営する転職エージェントの中で、IT専門とするのがマイナビITAGENTです。エンジニアの転職に強いエージェントですが、webマーケターの求人も見られます。
独占求人を狙うことで、さらに希少性のある案件に出会えるでしょう。また20代の転職支援に対して高評価を得ているので、条件に合うのならおすすめ度合いも高くなります。
リクルートエージェント|業界最大クラスの求人数
業界最大クラスの求人数で有名なリクルートエージェント。非公開含めて40万件以上ある求人数はかなり魅力的です。webマーケティングの分野においても幅広い職種に期待できます。
また検索できる勤務地が全国に及ぶので、地方で転職希望の方にもおすすめです。老舗ならではの転職ノウハウを使った、満足のいくサポートが期待できます。
ワークポート|webマーケティング未経験におすすめ
ワークポートは総合型の転職エージェントですが、IT専門だった過去からwebマーケティングの求人にも強みがあります。
未経験でも応募できる求人が多いのが特徴で、webマーケティングのスキルに自信がない人ほどワークポートがおすすめです。サポート力にも定評があるので、安心して利用できるサービスだと言えます。
webマーケティングの年収ってどれくらい?まとめ
webマーケティングの平均年収は、日本人の平均年収と比べて少し高い程度です。しかしながら現在および未来においても、ニーズがあるとされているwebマーケティングはとても魅力的な仕事だと言えます。
さらに所属先や職種により年収が大幅に変わる点も、キャリアアップのチャンスが多数潜んでいると取れるでしょう。
ここまで読んでなおwebマーケティングに興味があるなら、記事を参考にすぐ行動に移してみてください。