フリーランスでの働き方に希望を抱いて、自分もそうなりたいと願う人は多いでしょう。
フリーランスになりたいと考えても「方法がわからない」「稼げなかったらどうしよう」 といった疑問が浮かんでしまいますよね?本記事ではフリーランスエンジニアへのなり方について徹底解説。
案件の獲り方も紹介しています。フリーランスを目指そうと思っている方には必見の内容となりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- フリーランスエンジニアになるまでの流れを細かく解説
- エージェントの活用について
- フリーランスエンジニアへおすすめのエージェント3選
- フリーランスエンジニアになるにあたってのポイントを紹介
- 在宅・リモート案件について解説
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フリーランスエンジニアになるまでの流れ
フリーランスになるための方法がわからないという方のために、大枠の流れについて解説していきます。主なステップは次に示した4つです。
- 1年間の実務経験を積む
- 独立の手続きを行う
- 国民健康保険、国民年金の加入手続きを行う
- スキルシートの作成を行う
上からの流れで手順を実行します。各項目についても解説していきましょう。
ステップ①1年間の実務経験を積む
フリーランスを名乗るのは簡単ですが、仕事をこなして収入を得るのは別です。まずやるべきは1年程度の実務経験を積むことでしょう。なぜならフリーランスに期待されるのは即戦力だからです。
フリーランスの評価として実務経験が基準となることも珍しくありません。エンジニアとして実績の積める企業に転職したり、副業案件をこなしたりして案件に対応できる実力を養います。
高単価の案件を受けるには実務経験2年以上が欲しいですが、はやくフリーランスになりたい場合は1年を目安にエンジニアの業務に取り組みましょう。
ステップ②独立の手続きを行う
実務経験を得たら独立の手続きを始めます。特に税務署への開業届は必須です。開業届は提出しなくても罰則はありませんが、税務上のメリットを受けられなくなります。
具体的には最大65万円の所得控除が適用できず、税金を安くすることができません。そのほかにクレジットカードが作成できない、小規模企業共済に加入できない、などのデメリットが発生します。
また資金繰りが苦しくなったとしても、補助金や助成金の申請はできません。こういったデメリットはフリーランスにとってかなりマイナスとなるので、独立の手続きは抜かりなく行うことが大切です。
ステップ③国民健康保険、国民年金の加入手続きを行う
国民健康保険は日本国民すべてが公的医療保険に加入する、「国民皆保険制度」のひとつです。
企業で働いていたときは「社会保険」として払っていましたが、フリーランスになることで国民健康保険への切り替えが必要になります。
国民年金は日本に住んでいる20歳から60歳までの人すべてが払う、老後のための保証制度です。
会社勤めでは厚生年金保険や共済組合という形で払っていましたが、フリーランスでは国民年金へ加入することになります。手続きを忘れてしまうとさまざまなデメリットが生じますので、必ず対応しておきましょう。
ステップ④スキルシートの作成を行う
スキルシートとは自分が持っているスキルを、商談相手にわかりやすく伝えるものです。これまで経験してきたプロジェクトや、担当してきた業務を記載します。
スキルが複数あればすべて記載して、もっとも自信のあるスキルも明記しておきましょう。フリーランスの需要は持っているスキルによって決まります。
スキルシートの作成は丁寧に、時間をかけて作りこんでおくと安心です。
実務経験が1年以上ある場合にはエージェントを活用する
実務経験が1年以上の場合は、フリーランスエージェントの登録に進みましょう。まったくの未経験だとフリーランスエージェントに登録する恩恵は少ないですが、1年以上ならメリットも発生します。
具合的なメリットについては、これから解説していきますので、利用するときのイメージを描いておきましょう。
①フリーランスエージェントを利用するメリット
フリーランスエージェントを利用するメリットはたくさんありますが、もっとも大きいのが案件を紹介してくれることでしょう。自分のスキルに見合った案件を提示してくれます。
新しいクライアントを探す営業代行も、フリーランスエージェントの業務範囲です。フリーランスにとっていちばん怖いのが案件のなくなるリスクでしょう。
エージェントを利用すれば案件が途切れる前に次の仕事を提供してくれるので、継続して仕事を行うことが可能です。フリーランスの働き方に慣れるまでは、本業と営業を並行することも難しく感じます。
エージェントの力が助けになることは間違いないです。フリーランスでは受けることの難しい福利厚生のメリットもあります。
②フリーランスについての相談ができる
フリーランスとして働くと決めてエージェントに登録したけど、やっぱり不安ということもあるでしょう。エージェントにはキャリアカウンセラーという存在がいます。
サービスによって名称はさまざまですが、フリーランスの悩みに対して真摯に対応してくれる役割です。エージェントのキャリアカウンセラーに相談することで、フリーランス独自の悩みや不安を解消できます。
フリーランスは基本的にひとりですので、相談できる相手がいることはメリットでしかありません。キャリアカウンセラーの多くは元エンジニアやIT業務従事者で、知識も豊富かつサポートの経験も長い人材です。
どんな悩みや疑問でも、的確なアドバイスをしてくれる期待が持てます。
③フリーランスエージェントに登録するタイミングは?
実務経験が1年以上になったらフリーランスエージェントへ登録と解説しましたが、可能なら2~3年まで実務経験を積んだほうが得策です。実務経験が長ければ紹介してもらえる案件の数も多くなります。
選択肢が広ければ広いほど、理想とする条件の仕事に出会える可能性も高くなるでしょう。実務経験が1年以上でもメリットは発生しますが、より効率を求めるなら長く経験を積んでおくべきです。
はやくフリーランスになって、そのまま経験を積むという選択も間違いとは言えません。どちらが良いかは自身で判断しましょう。
フリーランスエンジニアへおすすめのエージェント3選
エージェントに登録したいけど、どれを選んでいいかわからないケースもあるでしょう。ここではフリーランスエンジニアへおすすめのエージェントと題して、3つのサービスを紹介します。
- レバテックフリーランス
- Midworks
- ITプロパートナーズ
3つともサポート内容に定評のあるサービスです。どのようなサポートがあるのか、くわしく解説していきましょう。
おすすめエージェント①レバテックフリーランス
レバテックフリーランスの強みは業界最大級の案件数です。自分の考える条件に合った仕事が、はやく見つかる可能性があります。
メンタル面の専属サポートがつき、定期的に相談する機会も作ってくれる点が好評です。福利厚生も充実していて、税理士紹介や会計ソフトの低価格利用など必要となるサービスはすべてそろっています。
おすすめエージェント②Midworks
フリーランスでありながら、正社員と同等の福利厚生を受けられるのがMidworksです。健康診断優待や保険補助は当たり前、会計ソフト無料や月1万円までの書籍保証など目を見張るサービスが並んでいます。
特に注目なのが給与保証で、仕事が見つかるまでの間も月額契約単価の8割を日割りで受け取ることが可能です。給与保証があれば急な出費も対応できるので、フリーランスにとってはメリットとしか言えません。
おすすめエージェント③ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは週2案件を紹介してくれることで認知度を高めているサービスです。退職金が出る小規模企業共済に加入できる福利厚生を備えています。
スタートアップやベンチャーの案件が多く、トレンド技術に触れることのできる機会が多いエージェントです。仲介企業の入らないクライアントとの直接契約が多く、高単価の案件が魅力と言われています。
フリーランスエンジニアとなるにあたってのポイント3つ
フリーランスエンジニアとなるにあたって気にしておきたいポイントが3つあります。この3つのポイントをどう意識するかによって、フリーランスとしての未来が変わると言っても過言ではありません。
気になるポイントの中身は次のようなものです。
- フリーランスエンジニアの平均年収を知っておく
- 初心者でも稼げる分野について
- エージェントの活用
ポイント①フリーランスエンジニアの年収
フリーランスエンジニアの平均年収は経験やスキル、職種でも変わります。自分が目指すエンジニアの平均年収が最初の目標です。実際の年収と比較することで、自分の市場価値も知ることができます。
漠然と稼ぎたいと考えるのではなく、確かな指針を用意してそれに向かっていくことがフリーランス成功の秘訣です。
ポイント②初心者でも稼げる分野について
フリーランスの実務経験1年で稼げる分野とはいったいなんでしょうか?楽に稼げるという意味ではなく、将来に渡って需要がある可能性の高いプログラム言語があります。
その言語とはHTMLおよびCSSです。厳密に言うとプログラム言語ではありませんが、Web製作に使われるもので習得も比較的簡単な言語となります。
Webの世界がなくなることは考えにくいので、HTMLおよびCSSを使った案件が少なくなることもないでしょう。
学習を進めてスキルを磨けば、フロントエンジニアやシステムエンジニアとしてランクアップもできます。
ポイント③エージェントの活用
最後のポイントはエージェントの活用です。エージェントを利用することで継続的に案件を受諾できます。継続的な案件はフリーランスの安定収入に関わる大事な要素です。
ひとりでは難しかった本業と営業の並行作業も、エージェントの活用で解決できます。スキルに見合った範囲での高単価案件がフリーランスで生き残るための鍵です。
在宅・リモート案件について
フリーランスの働き方として在宅・リモートという形があります。常駐案件に比べて稼働時間を自由に調整できる点が魅力ですが、案件の内容や使用言語に偏りがある点に注意が必要です。
在宅・リモート案件を希望するなら、あらかじめ業務の傾向を知っておくほうが良いでしょう。ここでは在宅・リモート案件について解説していきます。
在宅・リモート案件向きと不向きの仕事について
在宅・リモートの特性上、向き不向きの仕事が存在します。Webサイトの制作やアプリケーション開発などの業務は、設計書にしたがってプログラムを組み立てていく作業になるので在宅・リモート向きです。
クライアントと対面する業務や、サーバーやネットワーク構築の仕事は現場へいく必要があるので在宅・リモートには向きません。
サーバーエンジニアやネットワークエンジニアで在宅・リモートを希望しても、一部の業務を除いて案件が紹介される可能性は低いでしょう。
在宅・リモート案件を獲得しやすい言語について
次は在宅・リモート案件を獲得しやすい言語についてです。在宅・リモートに向いているのはWebサイトの制作やアプリケーション開発のため、必然的にWeb系のプログラム言語が案件を獲得しやすいと言えます。
PHPやRubyは求められるスキルとしても人気で、案件自体も豊富です。PHPやRubyと共にPythonも需要のある言語で、AI分野を中心にアプリ開発や分析システム、ゲーム開発にも利用されています。
これらのプログラム言語を習得しておけば、在宅・リモート案件も獲得しやすくなります。
在宅・リモート案件が豊富なエージェントを活用する
在宅・リモート案件を希望するなら、それらに強みを持つエージェントサービスを利用しましょう。選択肢も広がり高単価にも期待できます。
エンジニアの案件と言えば常駐が基本でしたが、法律による働き方の指導や新型コロナウイルスの影響で在宅・リモートの割合も多くなってきているのが現状です。
常駐案件がそのまま在宅・リモートへ移行しただけなので、単価ベースの変化はありません。今後も各エージェントの在宅・リモート案件は増えていくと予想されます。
【まとめ】フリーランスエンジニアへのなり方について徹底解説!案件の獲り方も紹介
フリーランスエンジニアになること自体は難しくないですが、稼げるかどうかは別となります。
理想とするフリーランスエンジニアになるためには、十分な実務経験とフリーランスエージェントの利用が必要不可欠です。
どのようなフリーランスエンジニアになりたいか明確な目標を用意して、自分の希望に沿った案件に強みを持つエージェントを選ぶようにしましょう。あと必要なのはエンジニアとしての上昇志向のみです。
記事で紹介した流れやポイントを参考に、憧れのフリーランスエンジニアを目指してみてください。