「IT業界に転職したいけど、どのような志望動機を書いて良いか分からない」
「IT業界の志望動機を書く上でどのような点を押さえておけば良い?」
このように悩んでいませんか?
IT業界は非常に幅広い業種や職種が存在することが特徴です。
そのため、志望動機にはあらかじめどのような内容を書くのか、計画立てて行う必要があります。
そこで今回は、IT業界の志望動機を書く上で絶対に知っておきたいことを紹介します。
実際に転職に成功した志望動機の例文も掲載しているため、この記事を読むだけで採用担当者を納得させる文章が書けるようになるはずです。
- IT業界への転職で志望動機を書く時は3つのポイントを必ず押さえる!
- 押さえるべき3つのポイントは「なぜIT業界を志望したのか」「どうしてその企業を志望したのか」「就職後に自分の強みをどう生かすか」
- IT業界に転職するなら、転職エージェントにサポートしてもらうと成功しやすい!
- IT業界はプログラミングの知識がなくても、転職出来るから文系でも問題なし!
- 転職で悩んでいるならリクルートエージェントITに相談がおすすめ
IT業界の志望動機で書くべき3つのポイント
IT業界への転職の際、履歴書に書く志望動機は次の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 志望動機の3つのポイント
- なぜIT業界を志望したのか
- どうしてその企業を志望したのか
- 就職後に自分の強みをどう生かすか
志望動機は書き方一つで印象が大きく変わります。
また、採用担当者にとっては、その人物が自社でどのように活躍してくれるかイメージする指標にもなるため、時間をかけて丁寧に考えていきましょう。
ここでは、上記3つのポイントについて詳しく解説していきます。
なぜIT業界を志望したのか
まずは、「なぜIT業界を志望したのか」を分かりやすく書いていきます。
IT業界を志望する明確な理由がなければ、採用担当者から「ほかの業界でも良いのでは?」と突っ込まれることもあるため、できるだけ同業界に絞り込むことが大切です。
たとえば、IT業界といえばPCを使って仕事をすることがほとんど。
また、システムエンジニアやプログラマーなど、専門的なスキルが求められることも少なくありません。
そこで、「専門的なスキルや資格を武器に働きたい」や「パソコンを解体したりシステムを解析するのが好き」など、IT業界特有の志望動機を考えていきましょう。
ただし、志望動機にウソを書くことはおすすめできません。
上手にウソを付いたとしても、その後の行動や熱意などで簡単にバレてしまうからです。
まずは正直な自分と向き合い、心の底からIT業界を志望したいという思いを見つけることが肝要です。
どうしてその企業を志望したのか
次に、「IT業界の中でも、なぜその企業を志望したのか」を書いていきます。
一概にIT業界と言っても企業の数はごまんとあるので、特定の企業を志望する理由を明確にすることが大切です。
特定の企業に向けた志望動機を考える際は、志望先の企業を含めた類似企業を徹底的にリサーチしていきましょう。
するとその企業にしかない強みが見つかり、特徴を基にした志望動機を考えることができます。
たとえば、Webサービス業界で考えてみましょう。
業界でもトップクラスの業績を誇るサイバーエージェントには、テレビでも動画配信サービスでもない、
「AbemaTV」という独自のメディアが存在します。
また、同業界に属する楽天は、ECやグルメ、旅行サービスなど、中規模企業では手が出しようがないコングロマリットな事業を展開しています。
このように各企業の強みや独自性を深掘りすることで志望動機が書きやすくなるばかりではなく、
採用担当者へ「よく研究しているな」と好印象を与えるきっかけにもなり得るのです。
就職後に自分の強みをどう生かすか
最後に、「その企業へ入社した後、自分はどのようなことで貢献できるのか」という志望動機も書いておきましょう。
志望動機の中でも漏れやすい内容ですが、明記しておくことで採用担当者が入社後の姿をイメージしやすく(=内定率が高まりやすく)なります。
「やる気があります」「頑張ります」という言葉だけでは、採用担当者の心には響きません。
なぜなら、転職後の仕事はやる気だけではどうにもならないことも多いからです。
そこで、自分の強みを見直すことから始めてみてください。
たとえば、自分にはどのような能力やスキルがあるのか、そのスキルを仕事にどのように生かせるのか、などです。
前職の仕事内容を細かく思い出し、実際に自分のスキルをどのように活用してきたのかを考えてみると良いでしょう。
【知らなきゃマズい!】IT業界を志望する上で知っておくべきこと
IT業界を志望する上で、採用担当者から「こんなことも知らないのか」と思われるのは決して得策ではありません。
IT業界は実力や実績を非常に重視するため、転職活動中でも勉強が必須だからです。
ここでは、IT業界に転職する際に押さえておきたい用語や職種、仕事内容などを紹介していきます。
最低限必要なIT業界の用語
IT業界は未経験でも挑戦できるものの、転職ともなると「未経験なんです」では通用しないケースが多々あります。
たとえばプロジェクトメンバーとの会話中、「このタイポ直しといて」という指示があったとしましょう。
「タイポ」とは業界用語で「入力ミス」という意味ですが、知らない用語が多いほど、
プロジェクトの進行を阻害してしまいかねません。
そこで、IT業界を志望する際は、最低限必要な用語を覚えておきましょう。
- スキーム:計画の中でも枠組みが固まった正確なもの
- キックオフ:プロジェクトがスタートする合図
- エコシステム:業界やサービスなどを含む企業同士の連携を表したもの
- アジェンダ:会議で話し合う議題を表にしたもの
- オンスケ:プロジェクトやスケジュールが予定通りに行われている状態
- スクラッチ:ゼロから設計すること
- マイルストーン:スケジュールの節目
- リスケ:スケジュールを組み直すこと
上記のようなIT業界特有の用語のほかにも、仕事にかかわる用語や職種についても覚えておくと役立ちます。
まずは「プログラミング」という言葉から見ていきましょう。
プログラミングとは
プログラミングとは、コンピュータが動作する手順を順番にまとめる作業のことです。
コンピュータは何も指示しなければ行動を起こさないため、
「何をやるべきか」を順番にまとめた指示を出す必要があります。
この「順番にまとめた内容」がプログラムであり、指示を出すことをプログラミングと言います。
たとえば、人を自動的に検知して明かりを灯す人感ライト。
これは機械が自動で点灯しているのではなく、「センサーを読み取る→ライトを付ける」という
プログラムがあらかじめインプットされているから反応するのです。
IT業界で主に扱うのはほとんどが機械なので、プログラミングの作業が欠かせません。
そして、実際に機械に指示を出す人のことを、プログラマーと呼びます。
SE(システムエンジニア)とは
プログラマーと共にIT業界で重要な職種に、SE(システムエンジニア)があります。
顧客の要望やニーズを調査し、その内容を仕様書にまとめることが第一の業務です。
そして、プロジェクトを立ち上げ、必要な人員確保や予算設定、進捗管理などの業務まで行います。
プログラマーとの違いは、SEが指示する側であるのに対し、プログラマーは指示される側にあるということです。
SEは顧客の要望に沿って仕様書をまとめますが、その仕様書に沿って実際にプログラムを行うのはプログラマーの仕事です。
SIer(エスアイヤー)とは
SIer(エスアイヤー)とは、システム開発にかかわる業務を一手に引き受ける企業を指します。
システムインテグレータ―という名称でも有名です。
SIerの仕事がよく分かるよう、一例を挙げましょう。
IT業界とは縁の薄い大企業があったとします。
その企業では自社で運営しているWebサイトのセキュリティ向上のため、
大規模なシステムを導入したいと考えていました。
しかし、大規模なシステム導入には大掛かりな情報システム部の作成に加え、
システムの開発や運用にもノウハウが必要です。
上記のような際に登場するのがSIerで、顧客の要望を踏まえてシステム開発の企画作りから、
蓄積したデータによるノウハウ提供、システム開発、保守点検まですべてを担当してくれます。
システムやプログラム開発の経験が薄い企業にとって、大助かりな存在といえるでしょう。
国内では富士通やNTTデータ、NECなどが代表的な企業です。
IT企業の仕事内容
IT企業の仕事内容は、自分が就きたい職種によって大きく異なります。
そこでまずは、IT企業の職種を大きく分類し、それぞれの仕事内容などを押さえていきましょう。
たとえば、IT業界でも花形ともいえるITエンジニアは実務を担当する開発部門に属します。
そのほか、クライアントと面と向かって商談を行うセールスエンジニア、
プロジェクトの進捗管理を行うプロジェクトマネージャー、広報やスタッフサポートを行うヘルプデスクなどが存在します。
基本的には1つのシステムやWebサービスを作るためのプロジェクトとメンバーが組成され、
予算や人員、進捗などの管理を行いながらチームの中で業務を進めていくことが中心です。
IT業界の志望動機の例文を紹介
では、具体的にIT業界の志望動機はどのように書けば良いのでしょうか。
ここでは、例文を交えて理想的な志望動機の文章を紹介していきます。
「ウチじゃなくてもできるよね」を言わせない
IT業界の志望動機でありがちな失敗として、採用担当者から
「ウチじゃなくてもできるよね」と言われてしまうことです。
自分では「何かを成し遂げたい」という熱い想いを伝えたつもりでも、
どの企業でも通用するような内容では相手にうまく伝わりません。
このような失敗をする場合、企業の強みを分析できていない、自分と企業の強みがマッチしていないなど、
リサーチ段階のどこかで漏れや抜けが発生しています。
そこで、次の6つのフレームワークを活用してみましょう。
- 自分のやりたいこと:将来の夢やキャリアなど、あくまで自分が持つ理想の姿
- きっかけとなる経験:やりたいことを思い描いたきっかけになる経験
- 希望する仕事内容:やりたいことに関連する具体的な仕事や職種
- 企業選びの軸:企業を選ぶポイントを1~5まで優先順位付け
- 同業比較:特定の業界の内部を比較して自分のやりたいことが達成できそうな企業
上記6つの枠組みを基に志望動機を考えてみると抜けや漏れがなく、
「ウチじゃなくてもできるよね」と言われることもありません。
【成功事例】IT業界への転職に成功した志望動機
それでは、実際にIT業界への転職に成功した志望動機を紹介します。
以下は筆者が過去に伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)へ転職した際に書いた、志望動機の参考文です。
私は、もともとの専攻である情報学を生かすことのできるIT業界、
中でも特にお客様が持つ課題を共に解決するシステムインテグレータに興味を持っています。
様々な企業を調査する中、数あるシステムインテグレータでも御社にしかない特徴が2つ見つかりました。
業種・業界を問わず幅広いお客様の課題を解決していることが1点目、
そして、パートナー企業を通じて複数の技術やサービスを組み合わせていることが2点目です。
私自身も御社が培われた多数の分野での知見を生かし、幅広いお客様に最適な支援や提案をしていきたいです。
大きなやりがいを感じるからです。
前職は技術職でしたが、幸いにも営業担当者と共に商談に臨む機会がたくさんありました。
その中でお客様の要望を直接耳にし、それをプロジェクトメンバー間で
共有・達成した際に大きな喜びを感じました。
このような経験をしたことから、私はエンジニア職には顧客の声を直に聞くこと、
そして常に学ぶことを辞めないことが大切だと実感しています。
【文系必読】IT業界を志望する上でプログラミングの知識は必要なのか!?
IT業界、中でも特にSEやプログラマーといった技術職では、
「文系だと仕事が務まらないのではないか」という悪いイメージを持たれがちです。
しかし実は、IT業界だからといって必ずしも理系やプログラミング知識が必要なわけではありません。
では、なぜ上記のような先入観を持ってしまいがちなのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
IT業界にプログラミングの知識は必要ない!
結論から言えば、IT業界にプログラミングの知識は必要ありません。
なぜなら、IT業界の職種の中には、文系出身者が活躍できる仕事内容がたくさんあるからです。
たとえば、SEといえばプログラミングの知識が必須のようなイメージがあります。
しかし、SEの重要な仕事である要件定義では、顧客の要望をじっくりとヒアリングし、
システムに関するニーズをあぶり出す必要があるため、技術よりもコミュニケーション能力が欠かせません。
そのため、文系出身者でSEとして活躍する人もたくさんいます。
【ココだけの話】理系の大学生でもITをきちんと理解してる学生は少数
正直な話、理系出身でもITやプログラミングのことを正確に理解している人は限りなく少数派です。
プログラミングやITの実務のことを学ぶのは大学生では無理があり、入社後の研修や仕事をして初めてITを理解する人が大半となります。
よって、「理系だから就職に有利」「文系だから不利」ということはないので、文系出身者の方は安心してください。
出身元の分類よりもむしろ、自分の長所をその会社でどのように生かすか、特定の企業を選んだ理由を明確にするなど、
いままでお伝えしてきた内容をじっくりと考えることのほうが大切です。
無理に理系や文系にこだわることなく、採用担当者が「おっ」と注目するような志望動機を考えるようにしましょう。
まとめ 〜【必読】IT業界の志望動機を書く上で絶対に知っておきたいこととは!?〜
IT業界の志望動機を考える際は、次の3つのポイントを意識することが大切です。
- なぜIT業界を志望したのか
- どうしてその企業を志望したのか
- 就職後に自分の強みをどう生かすか
そして、志望動機の考え方としては次のフレームワークが役立ちます。
- 自分のやりたいこと:将来の夢やキャリアなど、あくまで自分が持つ理想の姿
- きっかけとなる経験:やりたいことを思い描いたきっかけになる経験
- 希望する仕事内容:やりたいことに関連する具体的な仕事や職種
- 企業選びの軸:企業を選ぶポイントを1~5まで優先順位付け
- 業界比較:全体を比較して自分のやりたいことが達成できそうな業界
- 同業比較:特定の業界の内部を比較して自分のやりたいことが達成できそうな企業
「企業選びの軸」や「業界・同業比較」を行うことで、そのIT業界や企業を志望した理由が明確になります。
そこから「自分のやりたいこと」や「きっかけとなる経験」をイメージしていくことで、
就職後に自分の強みを生かす方法が浮かんでくることでしょう。
IT業界とはいえ、転職の際には文系や理系は関係ありません。
出身のことよりも、「この先、自分はどのようになりたいのか」を主眼に、
採用担当者にしっかりとアピールできるようにアイデアを出していきましょう。