インターネットサービスの最大手Googleに所属するエンジニアの年収について気になりませんか?
本記事ではGoogleエンジニアの年収について完全解説、Google社員になるためのポイントも紹介しています。
世界規模の検索エンジンだけでなく、オンライン広告やクラウドコンピューティング関連の事業も手掛けるGoogle。所属するエンジニアの年収はいかほどでしょうか。
現役のITエンジニア、もしくはこれからエンジニアを目指そうとしている方は、求める年収の参考にもなりますのでぜひ最後まで読んでみてください。
- Googleエンジニアの平均年収は1,871万円
- 年収に内訳は「ベースの年俸」「ボーナス」「ストックオプション」
- 実力次第でさらに上のポジションも
- マネジメント職は年収2,000万円も可能
【結論】Googleエンジニアの平均年収は1,871万円
さっそく結論を言います。Googleエンジニアの平均年収は1,871万円です。ただしこの数値はGoogleが出しているものではありません。
平均年収1,871万円とは、口コミサイト(OpenWork)からエンジニアだけの情報をまとめたものです。
平均年収を知るのに有効なのが有価証券報告書になりますが、Googleは日本市場に上場していないため資料が公開されていません。
それゆえ参照する情報によっては1,871万円と違うこともありますが、Googleエンジニアの平均年収が高水準なのは間違いないことです。
Google合同会社の平均年収は1,607万円
ここで言うGoogleとは日本法人であるGoogle合同会社になりますが、エンジニアを含めた全体の平均年収は1,607万円となります。
こちらの数値も口コミサイトからの情報(2023年3月)になり、回答した人の数は73人です。
ソフトウェアエンジニアやSEなどの平均年収は1,871万円ですが、営業職は1,379万円となっています。
年収に差はありますが、上限値はいずれも2,000万円以上です。全体の年収幅は800万円から6000万円で、IT企業の平均年収444万円をかなり上回ります。
エントリーレベルでも年収は1,300万円から
次に転職におけるエントリーレベルの平均年収を見てみましょう。エンジニアの場合は1,300万円付近になると思われます。
中途入社の平均年収は600~800万円でスタートしますが、エンジニアだと若干高くなる傾向です。
当然ですがすべてのケースで1,300万円からスタートするわけではなく、職種や前職での実績・経験が大きく影響します。
しかしながらGoogleで働き続けることにより、前職と比べて年収アップにつながるケースが多く見られるのは確かなことです。
Googleエンジニアの職種による年収の違い
Googleエンジニアの年収は職種によっても変化します。以下の表に一例をまとめましたので参考にしてみてください。
エンジニア職 | |
---|---|
ソフトエンジニア | 1,246万円 |
システムエンジニア | 1,246万円 |
セールスエンジニア | 1,246万円 |
セキュリティエンジニア | 1,282万円 |
AIエンジニア | 1,990万円 |
AIエンジニアの平均年収が頭ひとつ飛びぬけていますね。現時点のGoogleにおいて、もっとも求められているエンジニア職なのでしょう。
日本法人であるGoogle合同会社については、これまで解説してきたとおりです。次はGoogle本社(アメリカ)の平均年収について解説します。
Google本社(アメリカ)の平均年収は$246,804
Google本社(アメリカ)の平均年収は$246,804です。記事執筆時の為替レートで日本円に換算すると、約3,267万円にもなります。
本社だけあってGoogle合同会社と比べると、かなり年収がアップすることになります。
アメリカの平均年収は7万ドル、日本円にして約926万円。現地の情勢で見てもGoogleの平均年収が高額であることに変わりありませんね。
一般的なIT企業を上回るGoogleの平均年収ですが、その中身はどのようなものになるのでしょうか。次からはGoogleの年収内訳について解説いたします。
Googleの年収内訳を解説
Googleの年収は3つの要素で構成されます。ベースとなる年俸・ボーナス・ストックオプションです。それぞれ報酬額の元となる基準は以下のとおりです。
- ベースの年俸はジョブレベルに依存
- Googleのボーナスは年俸の15~25%
- 成果に応じてストックオプションを支給
ベースの年俸はジョブレベルに依存
Googleの報酬は年俸制で、それを12分割した金額が月々に支給されることになります。
その年俸はGoogleの評価制度「ジョブレベル」によって決まるのが特徴です。
ジョブレベルの詳細については後述しますが、各段階に基本となる年収額が設定されていて、ランクがアップしていくことにより年収もアップしていきます。
残業代はあらかじめ基本の年俸に含まれている可能性が高く、残業自体も多くなるケースはあまり見られません。もちろん大幅に作業時間が超過した場合は申請も可能です。
Googleのボーナスは年俸の15~25%
Googleのボーナスは年俸の15~25%、月当たりの報酬2~4か月分に相当します。支給回数は営業職が年2回、エンジニア職と事務職は年1回が通例です。
Googleのボーナスは年俸に依存しますが、支給額にはGoogleの業績も加味されます。
Googleの業績によるプラス係数は全社共通で、個人の能力による違いはありません。
ジョブレベルで決まる年俸は職種によってバラツキがあるため、ボーナス額も職種による違いが生まれます。
成果に応じてストックオプションを支給
最後の要素はストックオプション、いわゆる自社株の支給です。支給された株式は一定期間後に売却できる仕組みとなっています。
売却しないと現金には変えられませんが、Googleの報酬として定められた内容です。支給される株式は4年をかけて受け取ることになりますが、途中で退職すると残りは無効になります。
入社してすぐのときは株式の数も少ないですが、勤続年数を重ねることにより年収に占める割合が徐々にアップしていくシステムです。
Googleは実力次第で上のポジションを目指せる
Googleには2つの評価制度があり、実力次第で上のポジションを目指せる仕組みが採用されています。
その2つとは年収の内訳で解説した「ジョブレベル」と、ここで新たに解説する「360°評価」です。
両方の制度についてしっかりと理解しておかないと、Googleでの年収は上がりにくくなります。それでは2つの評価制度について、詳しく解説していきましょう。
ジョブレベル|10段階に分類されたポジションで評価
ジョブレベルとは個人の能力に応じて設定されるもので、1から10までの数字で表される仕組みです。
日本のGoogle合同会社では2~8までの範囲内で定められ、レベル1は海外のみ、レベル9以上はアメリカ本社の本部長クラスです。
ジョブレベルを上げるには次の条件を満たしたうえで、会議での承認を得る必要があります。
- 所属する部署の達成要件を満たす
- 個人評価が期待値を上回る(3回連続)
- 昇進先に枠がある
個人評価に関しては、次に解説する360°評価が影響を及ぼす場合もあります。
スタート時のジョブレベルは、新卒の営業職でレベル2、エンジニア職はレベル3からです。レベル8に到達するには、トップマネージャークラスになる必要があります。
予測される年収はレベル2で600万円程度、レベル3で800万円から900万円(ボーナス等は別)です。
360°評価|同僚や上長からの評価も反映
360°評価とは自分自身の評価と、周りの評価を集めたものです。評価した人物の名前も記載されるため、基本的にはプラス傾向の評価になります。
自己研鑽を目的に作られたシステムで公開に制約がなく、社員なら誰でも見ることが可能です。
360°評は昇進には影響しないとありますが、上司の目にも入ることからまったく関係ないものと言えない背景があります。
そのため複数の上司による評価があると、結果的に昇進しやすいといった推測も生まれているほどです。
マネジメント職に進めば年収2,000万円も可能
Googleの平均年収はエンジニアにとっても高水準ですが、マネジメント職に進めば2,000万円も可能となります。
ポイントはジョブレベル5に達したときに選択する「自身の今後」についてです。
この選択でエンジニアとして成長していくのか、管理の道に進むのかを決めることになります。
エンジニアとして入社した場合は今後もエンジニアの道を選ぶケースが多いですが、マネジメントの道で成功できれば年収2,000万も現実的になるでしょう。
Googleエンジニアになるために押さえるべきポイント3つ
Googleの平均年収についての解説は以上です。ここからはGoogleエンジニアになるために押さえるべきポイントを詳しく紹介していきます。
具体的な内容は以下のとおりです。Googleのエンジニアを目指すのなら、しっかりと理解しておきましょう。
- Googleエンジニアに求められるレベルのスキルを取得
- 求められる人物像を理解
- 転職エージェントを利用
ポイント①Googleエンジニアに求められるレベルのスキルを取得
平均年収が高水準である以上、エンジニアとして求められるスキルも高レベルのものとなります。
スキル以外にもしっかりとした実務経験、ほかの応募者と差別化できる実績が必要です。
気になるのは英語力でしょうが、得意とはいかないまでもコミュニケーションレベルの能力は必須となります。
面接は1日に連続4回、たとえ日本人だけとの面接でも半分は英語で行われるからです。もちろん外国籍の採用担当者もいます。
ポイント②求められる人物像を理解
Googleは求める人物像を明示しており、それを理解している人材でなければ採用される確率も低いです。
高いスキルはもちろんのこと、主体性・情熱・コミュニケーションに優れた人材を求めています。
またリーダーシップ・好奇心の高さ・チームに恩恵をもたらす能力、これらの条件を備えている場合も採用につながる可能性が上がるでしょう。
ポイント③転職エージェントを利用
エンジニアとしてGoogleへ転職する難易度が高いのは言うまでもないでしょう。だからこそ転職エージェントの利用をおすすめします。
公式以外でGoogleの求人が非公開で出されている可能性を考えると、転職エージェントでなければ応募できません。
また過去には高難度の質問がなされていたGoogleですが、現在は同じ手法を使って評価する構造化面接を行っています。
そういった面接に関する細かい情報を得る方法としても転職エージェントは有用です。
Googleエンジニアになるためのおすすめ転職エージェント
Googleへ転職するために押さえておきたいポイントとして転職エージェントの利用を挙げましたが、どれに登録したほうがいいか悩んでしまうことも考えられます。
そこで記事の最後に、Googleエンジニアになるためのおすすめ転職エージェントを紹介しておきましょう。ピックアップしたサービスは次の2つになります。
- リクルートエージェントIT│Google以外の求人もカバー
- レバッテクキャリア│大手求人の実績多数
リクルートエージェントIT│Google以外の求人もカバー
IT系転職エージェントの中で求人数が随一となるリクルートエージェントITは、できるだけ利用したいサービスです。
Googleはインターネットサービスの最大手で、それなりの規模と信頼度がある転職エージェントでないと求人は期待できません。
リクルートエージェントITは業界でも最大手であり、Google関連の企業とも取引があります。Googleの求人に出会える可能性は十分あると言えるでしょう。
さらに求人数が豊富なリクルートエージェントITでなら、Google以外で希望する条件に合う求人が見つかる可能性も。カバーの意味も含めた登録をおすすめします。
レバッテクキャリア│大手求人の実績多数
エンジニアの転職で大手求人の実績が多数あるレバッテクキャリアもおすすめです。
実際に公開求人を見ても大手と呼ばれる企業が含まれているため、非公開求人だと可能性はさらに高まるでしょう。
Googleと同じようにインターネットサービスを手掛けるヤフー株式会社の求人も保有しており、転職に関するノウハウにも期待です。
書類添削や面接対策など、エンジニアの支援経験豊富なアドバイザーが全力でサポートしてくれます。
Googleエンジニアの年収について完全解説!まとめ
Googleに勤めるエンジニアの推測される平均年収は1,871万円とかなり高額です。
転職成功時に期待される年収も1,300万円ほどと、日本のIT企業と比べて高水準の値になります。
年収2,000万円も現実的なGoogleですが、社内の評価制度を理解して少しずつ実績を積み上げていく必要があるでしょう。
Googleへの転職を目指すなら高スキルと十分な実績、コミュニケーション可能な英語力を目標にキャリアを歩んでみてください。