Web業界の企業ランキングを知りたい、そう考えたことはありませんか?
「どこの企業を選ぶべきかわからない」「なるべく待遇の良い会社を選びたい」そういった悩みも多いのではないでしょうか。
本記事ではWeb業界の主要企業をランキング形式で紹介しつつ、転職するコツや難易度について解説しています。
Web業界を転職先候補として考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- Web業界のサービス内容や労働環境について
- Web業界の主要企業ランキングを紹介【年収TOP5】【売上TOP5】
- Web業界ランキングの上位企業を個別に紹介
- Web業界ランキングTOP企業へ転職するポイントとは
Web業界のサービス内容や労働環境を解説
Web業界がどういった業界なのか知るために、以下の3点に沿って解説していきます。
- Web業界の主要なサービス
- Web系企業とは
- Web業界の労働環境
特に労働環境は転職を検討している方にとって、もっとも気になるポイントだと言えるでしょう。それでは各項目を詳しく見ていきます。
Web業界の主要なサービス
Web業界とはWeb関連のサービスを提供する企業が属する社会です。したがってWeb業界の主要なサービスは、すべてインターネット関連のものになります。
検索システムやWeb広告、インターネット通販などはWeb業界から提供される代表的なサービスです。
ブログやニュースサービス、eラーニングや電子書籍などもWeb業界のサービスに含まれます。
TwitterやFacebookといったSNS、パソコンやスマホで楽しめるソーシャルゲームも当てはまるでしょう。私たちの生活に馴染み深いサービスばかりです。
Web系企業とは
Web系企業とは、先に解説したサービスを提供する会社です。サービスの企画から開発、運用に改善まですべて自社で行います。
最新技術を開発するテクノロジー系とは違い、ほとんどがビジネスに主眼を置く企業です。
他社から受注して仕事をするのではなく、エンドユーザーを対象とした自社サービスを開発します。
エンジニアとして開発現場に従事し、スペシャリストを目指していきたい方に向いている企業です。
Web業界の労働環境
Web業界の労働環境は企業規模や職種よって変化します。WebプロデューサーやWebマーケターなどは平均年収も高くなりやすい傾向です。
自社サービスを開発する事業会社であれば納期の融通が利きやすく、Web系企業の残業時間は少ない部類に入ります。
これから紹介するランキング企業であれば、福利厚生も充実しているため労働環境を良いと感じる方も多いでしょう。
Web業界の主要企業ランキング【年収TOP5】
それではWeb業界の主要企業ランキングを紹介いたします。まずは年収に注目してランキング化しました。
各企業が発表している最新の有価証券報告書からデータを抽出しています。
順位 | 企業名 | 平均年収額 |
---|---|---|
1位 | Zホールディングス株式会社 | 1,074万円 |
2位 | 株式会社リクルートホールディングス | 997万円 |
3位 | 株式会社メルカリ | 968万円 |
4位 | エムスリー株式会社 | 901万円 |
5位 | 株式会社ディー・エヌ・エー | 850万円 |
Web業界の年収は企業規模や職種、年齢によって変わります。表にある数値は全社員の平均額であることを認識しておきましょう。
Web業界の主要企業ランキング【売上TOP5】
次は売上額に注目したランキングです。グループ全体を表す連結売上額で比較しています。各企業が発表している通期の決算短信から、最新の数値を参照した結果です。
順位 | 企業名 | 連結売上 |
---|---|---|
1位 | 株式会社リクルートホールディングス | 2兆8,717億500万円(2022年3月期) |
2位 | 楽天グループ株式会社 | 1兆9,278億7,800万円(2022年12月期) |
3位 | Zホールディングス株式会社 | 1兆5,674億2,100万円(2022年3月期) |
4位 | GMOインターネットグループ株式会社 | 2,456億9,600万円(2021年12月期) |
5位 | エムスリー株式会社 | 2,081億5,900万円(2022年3月期) |
売上が多い企業ほど、社員への待遇が良い可能性も高まります。年収はもちろん福利厚生の充実度にも期待できるでしょう。
Web業界ランキングTOP企業を紹介
ここからは【年収】と【売上】ランキングに名を連ねた企業について、個別に解説していきます。
- Zホールディングス株式会社│売上:1兆5,674億円・平均年収:1,074万円
- 株式会社リクルートホールディングス│売上:2兆8,717億円・平均年収:997万円
- 楽天グループ株式会社│売上:1兆9,278億・平均年収:797万円
- 株式会社メルカリ│売上:1,470億円・平均年収:968万円
- 株式会社ディー・エヌ・エー│売上:1,308億円・平均年収:850万円
- GMOインターネットグループ株式会社│売上:2,456億円・平均年収:660万円
- エムスリー株式会社│売上:2,081億円・平均年収:901万円
Zホールディングス株式会社│売上:1兆5,674億円・平均年収:1,074万円
Zホールディングス株式会社は、平均年収ランキングで1位、売上ランキングで3位に位置するソフトバンクグループ傘下のWeb系企業です。
ヤフー株式会社(初代法人)だったときの事業を中心に、インターネット広告・eコマース・会員サービスなどを手掛けます。
Yahoo! JAPANやZOZO、LINEといったサービスを展開し、GAFAに対抗できるようなユーザー数を目指す存在感の高い会社です。
株式会社リクルートホールディングス│売上:2兆8,717億円・平均年収:997万円
平均年収ランキングで2位、売上ランキングで1位という好成績の企業が、株式会社リクルートホールディングスです。
株式会社リクルートホールディングスは、株式会社リクルートを代表とするリクルートグループの持ち株会社となります。したがって売上や平均年収はグループ全体の値です。
HRテクノロジー、マッチング&ソリューション、人材派遣の3分野それぞれに事業会社を設置し、全国的なサービスを展開しています。
楽天グループ株式会社│売上:1兆9,278億・平均年収:797万円
国内最大級と言われるインターネットショッピングサイト「楽天市場」を中核事業とするのが楽天グループ株式会社です。
売上はランキング2位、平均年収はランキング外の7位ですが高水準であることは間違いないでしょう。
世界30か国にサービスを展開するグローバル企業で、入社時にはTOEIC600点、年収を上げていくにはTOEIC800点をクリアできる英語力が必要になります。
株式会社メルカリ│売上:1,470億円・平均年収:968万円
フリマアプリ「メルカリ」を運営するのが株式会社メルカリです。売上はランキングに入っていませんが、平均年収は3位となります。
特に平均年収は2位との差がほとんどなく、単純な売上で比較すると社員への還元が多く感じられる企業です。
インセンティブ制度や持株会制度および奨励金などの収入面、0歳児保育費用や認可外保育園などの充実した補助制度も株式会社メルカリの魅力でしょう。
株式会社ディー・エヌ・エー│売上:1,308億円・平均年収:850万円
株式会社ディー・エヌ・エーはスマホ用ゲームの開発・運用を主事業とするインターネット関連企業です。
プロ野球の球団とプロバスケットボールのチームも保有し、スポーツ業界においても認知度を高めています。
ゲーム・スポーツだけでなくヘルスケアや次世代の自動車サービスなど、常に新しい価値の提供に挑戦し続けるという「永久ベンチャー」の精神を持ったユニークな企業です。
GMOインターネットグループ株式会社│売上:2,456億円・平均年収:660万円
GMOインターネットグループ株式会社はGMOインターネットグループの持株会社でインターネットインフラ関連を主事業とします。
ドメイン登録とレンタルサーバー事業においては大手とされ、インターネット広告やインターネット金融事業、仮想通貨事業などの事業も手掛ける企業です。
世界一の福利厚生を提供するという標榜のもと、カフェやビュッフェが無料で楽しめるスペースや食事が用意されている託児所などが完備されています。
エムスリー株式会社│売上:2,081億円・平均年収:901万円
インターネットを使った医療関連のサービスを提供しているのがエムスリー株式会社です。ランキングは年収で4位、売上は5位となっています。
国内で30万人、全世界で600万人以上の医師が利用するプラットフォームを保有しており、創業時から常に前年度を上回る増益を続けてきた会社です。
資本金・従業員数で判断するなら大企業と言える規模ですが、柔軟性とスピード感を重視するベンチャー気質で医療業界の改善に努めるという事業目的を持っています。
Web業界ランキングTOP企業の転職難易度は高い
今回掲載したランキング内の企業は国内での知名度が抜群です。転職における競争率は高く、難易度も厳しいレベルが予想されます。
エンジニアのような専門性の高い職種で入社を目指す場合は、持っているスキルのレベルやこれまでの実績内容で採用確率が大幅に変化するでしょう。
特に未経験のままで転職を成功させるのは困難なため、まずはランキングに入っていない企業へ入社し実績を積んでから挑戦するのがおすすめです。
Web業界ランキングTOP企業へ転職するポイント3選
Web業界ランキングTOP企業への転職は難しいと解説しましたが、いくつかのポイントを押さえることで転職成功率を底上げすることができます。
Web業界ランキングにある企業を目指す場合は、次にまとめた転職を成功させるポイントについて理解しておきましょう。
- Web業界専門の技術を取得する
- 企業研究を徹底的に行う
- IT転職専門のエージェントを利用する
ポイント①Web業界専門の技術を取得する
最初に解説するポイントの内容は、Web業界専門の技術を取得することです。
専門的な技術を習得することにより、Web業界での市場価値を高めて転職成功を目指します。
Web業界で求められる職種は複数あり、指揮系職種・作業系職種・解析系職種の3つに分類できるのが特徴です。
Web業界の指揮系職種で必要な技術
Web業界の指揮系職種として挙げられるのは「Webディレクター」「Webプロデューサー」「Webプランナー」などです。
共通するのはクライアントとの関わりが多くなる点で、必然的にコミュニケーションスキルが求められます。
ほかにも企画力・戦略的思考・ビジネス視点・プレゼン能力といった幅広いスキルを必要としますが、エンジニアのような高い専門性が条件というわけではありません。
管理系ポジションの最終目標となる「Webプロデューサー」になれると、期待できる年収も多くなります。
Web業界の作業系職種で必要な技術
Web業界の作業系職種には「Webデザイナー」「Webエンジニア」「Webライター」などが含まれます。
どれもクライアントの意向を反映して、実際のWebサイトを作り上げる仕事です。
WebデザイナーとWebエンジニアは専門性が高く、コーディングやプログラミングといった開発知識・スキルが求められるでしょう。
Webライターは未経験からでも挑戦しやすい職種ですが、マーケティングの知識も必要とする「SEOライター」というポジションも存在します。
Web業界の解析系職種で必要な技術
Web業界の解析系職種と言うと「Webマーケター」が当たります。
Webマーケターのおもな業務は、製品やサービスを売るためにWebを使ったマーケティングやプロモーションを実行することです。
Webマーケティングの成果は数字になって表れやすいため、これらを分析し改善していく能力も求められます。
したがってWebマーケターを目指すには、Webとマーケティングの基本的な知識、データ分析、コミュニケーション、情報収集などのスキルが必要になるでしょう。
ポイント②企業研究を徹底的に行う
転職を成功させる基本のポイントは、応募先の企業が求める人材像に自身が当てはまっていることです。
ただし入社後にミスマッチが起こってしまっては転職成功とは言えません。この2点を押さえるために大切なのが企業研究です。
業務内容や評価制度を正しく理解して、しっかりと成長していけるかどうか検討する必要があるでしょう。
そのうえで企業方針や社風からどのような人材を欲しているのか推察し、それに合わせた応募書類の作成と面接対策の準備が求められます。
ポイント③IT転職専門のエージェントを利用する
Web業界への転職を目指す場合は、エージェントサービスの利用がおすすめです。
IT専門の転職エージェントであれば、ポイントのひとつとして紹介した企業研究もより精度の高い結果が得られるでしょう。
必然的に応募書類の作成や面接対策の信頼度も上がり、転職成功率が高まることに期待できます。
人気のある求人ほど非公開案件として出される可能性が高いため、ランキング上位の企業が狙いなら転職エージェントの利用は必須です。
Web業界の主要企業をランキング形式で紹介!まとめ
Web業界の主要企業をランキング形式で紹介しました。ランキング内の企業に転職できた場合、待遇面においてはホワイト企業に入社できたと言えるでしょう。
しかし業務内容の面でミスマッチがあれば、自分にとって本当のホワイト企業とはならない可能性もあります。
ランキング内の企業を目指すなら、ミスマッチ防止と転職難易度の高さから見てWeb業界に強みを持つ転職エージェントの利用は欠かせません。
Web業界はこれからも成長していく可能性の高い領域です。企業の数も膨大ですが記事の内容を参考にして、自分にあった転職先候補を見つけてくださいね。