現在転職を考えていて、インターネット・Web業界でWebエンジニアとしてスキルアップしたいが、本当に出来るのだろうかと不安に思っている方も多いことでしょう。
この記事では、Webエンジニアの将来性や業界の成長性、また転職後成功するために必要なポイントなどについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、Webエンジニアとして成功するためのしっかりとした指標を確認できるので、自信を持って転職活動を進めることができます。
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Webエンジニアの将来は明るい
まず最初に結論から言うと、Webエンジニアの需要は高く、将来性は非常に明るいと言って間違いありません。
その根拠として、経済産業省が2019年3月に公開した調査(「IT人材需給に関する調査」)によれば、
今後IT人材の需要が高まる一方で、IT人材の不足が深刻化し、需要と供給のバランスが崩れることで、Webエンジニアに対する期待も非常に高まることが挙げられます。
今後、新規スタートアップ企業が急増するとともに、多くのサービスがWebアプリをベースに作られているため、Webエンジニアが不足することで、業界でのWebエンジニアに対する需要が高まっていくことは明らかです。
Web業界の市場規模は急激に拡大している
最先端の業界であるIT業界ですが、大まかに分類すると、ハードウェア、ソフトウェア、インターネット(Web)、情報処理サービスの4つに整理されます。
IT業界全体の市場規模は、政府系シンクタンクや民間調査会社などの各種データによって様々に規定されていますが、少なく見積もっても10~20兆円規模となっています。
そして、IT化が進む現状で、全体の市場規模は今後ますます右肩上がりで成長することは疑いありません。
その中で、インターネット・Web業界も市場を牽引する成長を示しており、ある調査によれば、2019年~2020年のインターネット・Web業界の市場規模は5兆5,366億円となっています。
特に、2013年以降現在に至るまで年々右肩上がりの拡大を続けており、コロナ禍による一時的な退潮を経ながらも、今後この勢いを継続させる業界だと広く認識されています。
また、近年はスマートフォン(スマホ)の普及に伴い、インターネット利用の観点からはスマホがPCに変わるデファクトとなっています。
ネット閲覧や検索、またECサイトの利用などもスマホが中心となり、こうした状況からもWeb業界の勢いは今後しばらく拡大が続くと見込まれています。
世界のTOP企業はWeb関連企業
インターネット・Web業界を世界レベルでみると、例えば世界最大級の統計データベースであるStatistaの調査結果などからも、GAFAの呼び名であまりにも有名なGoogle・Amazon・Facebook・Appleを始めとするIT企業が上位を占めています。
そしてこうしたガリバー企業は、単にインターネット業界だけでなく、世界経済や政治にまで多大な影響を与え、大きな存在感を示しています。
こうした状況をみても、いまやインターネット業界はビジネスの最先端であり、今後も衰えることのない、将来性のある確かな地位を築いた業界といえるでしょう。
一方、国内でのインターネット・Web企業の状況をみると、楽天、リクルート、そしてソフトバンクグループ傘下であるZホールディングスの主要3社が大きな存在感を示しています。
ちなみに、以下の記事では楽天という会社にフォーカスして紹介しておりますので転職を考えている方は是非一度ご覧ください
【2021年最新】楽天の平均年収は756万!会社の業績や福利厚生、企業風土についても解説
ちなみに、この上位3社の2020年における業績は、楽天が前年比14.8%増の1兆2,639億円、リクルートが同12.6%増の1兆1,808億円、Zホールディングスが10.3%増の1兆0,529億円と、3社とも増収となり、Zホールディングスにいたっては初の1兆円を突破し、増収増益を記録しました。
市場規模は拡大する一方、エンジニアの人材不足が叫ばれている
前述したとおり、Web業界の市場規模は今後ますます拡大が予測される一方、肝心なWebエンジニアの人材不足が叫ばれています。
Webエンジニアの需要についてみると、市場価値が高い分野では需要が高いことが明らかです。
これに該当する分野として、AndroidやiPhoneなどのiOS上で動作するスマホアプリに対応できるエンジニアが挙げられます。
この分野はニーズが高まっている一方、まだまだ開発できる人材が少ないため、需要も高い状況にあります。
また、AI分野をはじめとする比較的新しい分野のエンジニアは、人気が急上昇している一方現場経験者が少なく、需要が高くなっています。
さらに、Java、PHP、またJavaScripといった分野では、フリーランスとしてのWebエンジニア案件も安定して多い傾向があります。
今後、新型コロナウィルスの影響で、テレワークやリモートワークが普及するため、教育カリキュラムや体制を整えていない企業では、こうした就業形態をサポートできる即戦力人材の採用がメインとなります。
このため、Webエンジニアへの期待はますます高まるものと想定されます。
そもそもWebエンジニアとは
Webエンジニアとは、一言でいえば、WebサイトやECサイトなどで使用するシステムの設計・開発・運用・保守を行うエンジニアです。
そして、WebサイトやWebアプリケーションの開発は、仕事の内容によって「フロントエンド」と「バックエンド」に分類されます。
フロントエンドはユーザーの目に触れる部分を、そしてバックエンドはサーバ側の開発や運用を担当し、それぞれ今後ますまず需要が高まることが想定されています。
以下に、フロントエンド・バックエンドの内容や年収、また必要なスキルなどについて解説します。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーション開発の際に、ユーザーの目に触れる部分の開発を担当するエンジニアのことを指します。
仕事内容
一例としては、アプリケーションの外観や、ユーザーが入力した情報をサーバに送信するといった機能を実装する仕事が挙げられます。
フロントエンドではHTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語が使用され、JavaScriptのライブラリ・jQueryを使用するフロントエンドエンジニアも多いです。
必要なスキル
フロントエンジニアに必要なスキルとしては、ユーザーにとって使い勝手がよく、また理解しやすいUI(ユーザーインターフェース)の画面設計などを通じて、システム上でユーザーが体験するUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させるために必要なレベルを有することが求められます。
また、ユーザーの使用する端末がPCかスマホなどモバイル端末かなど、徹底してユーザーの視点に立ち、使いやすさを追求するスキルも必要となります。
さらに、フロントエンドエンジニアはユーザーの目に触れる部分を担当するため、SEOに関する知識や、使いやすさの指標であるユーザビリティを意識した開発スキルも求められます。
平均年収
この仕事を未経験から働き始めた場合の年収は、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアともに300万円前後です。
このため、技術的な参入のしやすさから、フロントエンドエンジニアを目指す人が多い状況です。
その後、技術力が高くなれば高収入も見込め、スキルと経験によっては1,000万円前後の年収を得る場合もあります。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの開発に際して、ユーザーの操作によってそれぞれ異なるアプリケーションの動的処理や、データベースの要件定義、設計・開発、さらに保守運用など、ユーザーの目に触れない「裏側の部分」を担当するエンジニアを指します。
仕事内容
バックエンドエンジニアには、携わる作業によってさまざまな技能が求められます。
一般的にはPHPやPython、Ruby、またSQLなどのプログラミング言語を使用しますが、仕事内容によっては、セキュリティやOSなどの知識があると更なるステップアップが期待できます。
必要なスキル
バックエンドエンジニアには、開発に必要なプログラミング言語だけでなく、サーバやデータベースに関する知識も必要となります。
また、バックエンドエンジニアは、目的通りミスなく動作するコードを完成させる必要があるため、デザイン性を考えるよりも、論理的な思考が得意な人に適正があります。
バグ発見の早さは全体的な作業の早さに直結するので、注意力が高く、細かいミスに気が付く適性も求められます。
さらに、フロントエンドと同様、幅広い知識が求められるため、常に学ぶ意欲があって知識を増やすことが求められます。
平均年収
未経験での年収はフロントエンドエンジニアとほぼ同等ですが、逆に言えば、フロントエンドエンジニアを目指す場合が多いため、バックエンドエンジニアの働き手は少なく、むしろ需要が高い状況です。
高い技術力を求められる案件の単価は高いため、スキル次第ではバックエンドエンジニアの方が高収入を得やすいといえます。
以下の記事ではIT業界に関する情報やIT業界への転職に役立つ情報を載せてますので是非一度ご覧ください
将来性のある市場価値が高いWebエンジニアになるために必要なもの
将来性のある市場価値が高いWebエンジニアになるためには、様々な条件があります。
まずは、将来性の高い付加価値を身につけていることです。
Webエンジニアとして市場価値を高めていくためには、単にプログラミング言語を使ってコードを書くだけでなく、それ以上の付加価値を身につけていくことが大切です。
他のエンジニアと差別化を図れる、特化した分野を持つことや、クラウド技術を身につけていることも大切です。
AWSやAzureなど、クラウド時代中核となるインフラの知識や経験を備えていたり、バックエンドもフロントエンドも両方扱える「フルスタック」なエンジニアを目指せるキャリアビジョンを持つべきです。
さらに、マネジメント能力も求められます。単にコードを書く作業だけではなく、将来のビジョンとしてのマネジメント能力を身に付けておくことで、Webエンジニアとして長く働くことが可能となります。
新しい技術を身に付けるための成長意欲
世の中のニーズと動向を常に把握することで、継続的なスキルアップすることが可能となります。
最新のニーズやトレンドとマッチしないスキルをどれだけ持っていても、仕事上で意味がなくなってしまいます。
市場や企業に求められているスキルや経験を把握し、新しい技術を身につけるための方法として、転職エージェントを通じて情報を得ることもお勧めします。
企業に必要とされる人材をいち早く提供するのがエージェントの使命なので、最新の技術情報をエージェントに確認し、成長しようという意欲が大切です。
最新のトレンドに敏感で、変化に対応する力
新しい技術を身につけるために、常に新しい言語や技術をアップデートしていく姿勢が求められます。
Webエンジニアとして将来にわたって長く活躍するためには、トレンドを確実につかみ、自身のスキルを常にアップデートしていくことが重要です。
Webエンジニア同士の勉強会や交流会に参加すれば、刺激を受けて仕事の視野が広がったり、また知識や人脈が拡大する効果があります。
IT業界は日々の変化が激しい日進月歩の業界なので、常に自分のスキルをアップデートして、変化やトレンドに柔軟に対応できる姿勢を持ちことがポイントです。
セキュリティ対策に関する知識
ここ最近、マルウェア感染や情報漏えいに関する、セキュリティ関連の事故事例が多数報告されています。
企業がこうした被害に遭ってしまうと、一瞬にして事業の存続にまで影響を及ぼすことすらあります。
こうした状況下で、Webエンジニアも、端末にウィルス対策ソフトウェアを導入する、不審なメールは開かないといった基本的な知識だけの対応では済まされません。
セキュリティを強固とするシステムやネットワークを把握し、その構築に貢献できるスキルや知識を持つことが重要となっています。
まとめ ~Webエンジニアの将来性とは?Web業界の市場規模は5兆を超え、右肩上がりで成長中!~
技術の進歩や革新が進み、日進月歩の成長を続けているのがIT業界であり、その中核を担うのがインターネット・Web業界です。
業界の市場規模も右肩上がりに拡大しており、業界を担うWebエンジニアの将来性も極めて有望であることが理解できたと思います。
Webエンジニアに対する需要と期待が高まる一方、Webエンジニアは供給不足の状態が続いており、Webエンジニア志望者にとってはまさに「売り手市場」という状況です。
Webエンジニアを大別すると、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアがあり、それぞれの役割や特徴があります。
当面の年収はどちらもほぼ同等ですが、自分の志望やスキル、経験によって、将来ますます立場や年収をアップさせていける可能性は十分にあります。
世の中の技術トレンドをしっかりと把握し、日々の研鑽を怠らない姿勢を持って、将来へ向けた自分のスキルアップを目指し、実績・経験を積んでいけば、Webエンジニアとして成功する可能性は高いでしょう。