この先も成長が見込まれる人気のIT業界。
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。40代未経験でIT転職を成功させるのは、けっして簡単な話ではありません。
そこで本記事では40代未経験でIT転職を目指す人が、必ず知っておきたい内容について徹底解説しています。
転職が厳しいと言われる理由からおすすめの転職エージェントまで、必要な情報を余すことなく網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 未経験40代がIT転職を目指すのハードルについて
- 未経験40代のIT転職が厳しいと言われる理由
- 未経験40代のIT転職に必要な覚悟と勉強法
- おすすめの職種と転職エージェントについて
【現実】未経験40代がIT転職を目指すのはハードルが高い
いきなりですが現実の話をします。未経験の40代がIT転職を目指すときのハードルはかなり高いです。
2023年現在も人材不足が叫ばれるIT業界。自社でエンジニアを育成しようとする企業も多く、未経験者を採用しようとする流れも止まっていません。
ですがそのような状況でも、未経験の40代がIT転職する難易度は高いと言わざるを得ないでしょう。
40代未経験のIT転職は無理!とはなりませんが、相当な努力は必要です。なぜ未経験40代のIT転職が厳しいと言われるのか、まずはその理由から解説していきます。
未経験40代のIT転職が厳しいと言われる3つの理由
未経験40代のIT転職が厳しいと言われるのは、以下にまとめた3つの理由によるものです。
- 希望する条件に合うケースが少ない
- 未経験の40代を雇う事に対して会社側の利点が少ない
- 新技術への適応力が低いと思われている
実情を正しく反映した厳しい内容だと言えますが、理由を知ることで問題への適切な対処法も生まれます。
①希望する条件に合うケースが少ない
40代未経験のIT転職では希望する条件に合うケースが少なく、転職活動の進みも遅くなってしまいます。
特に40代に見合った給与額を、未経験の転職で要求するのは難しいです。生活面の不安もあるので、妥協ラインを簡単に見つけるのも困難でしょう。
また勤務地が問題となることも多いです。40代未経験でも応募可能な求人自体が少ないため、勤務地が合うケースも少なくなります。
リモートワークなら問題はなさそうですが、未経験という条件から現実性はあまりないと言えるでしょう。
②未経験の40代を雇う事に対して会社側の利点が少ない
企業は自社に定着して長く働いてくれる人材を望みます。40代で入社した場合、活躍できる期間が限られるのは企業にとってもネックです。
未経験だと育成の時間も必要になるので、期待値はさらに減少します。
育成時間をあまりかけずに短い期間で多大な貢献ができる人材でないと、採用まで進む可能性は低いということです。
20代の転職希望者と比べて育成の時間がかけにくい・成長の伸びしろが少ない、などが40代未経験者の転職を阻害している要因です。
③新技術への適応力が低いと思われている
IT業界の進歩はすさまじく、トレンドと言われる技術も次々と変わっていきます。そのためエンジニアとして活躍し続けるには、新技術への適応力も求められるのが現実です。
40代転職者だと年齢的にその能力を持ち合わせていないのではないかと思われ、採用を見送られる傾向があります。
具体的な判断理由としては、「技術を覚えられないのでは」「勉強時間がとれないのでは」といった内容です。
頭が固い・柔軟性が低いなどのイメージにより、40代未経験者のIT転職は成功しにくいと言われています。
未経験40代のIT転職に必要な覚悟
未経験40代でIT転職を目指すには、次のような覚悟も必要になります。
- 未経験職種のため現在より給料が下がる
- プライベートを削ってでも勉強する
- 年下が上司でも気にしない
これら3つの内容に対して不安を抱くようであれば、転職とは別の選択肢を選ぶべきとまで言えます。
未経験職種のため現在より給料が下がる
IT業界ではスキルや経験を基準に、自社にどれほど貢献できるのかを判断します。したがって未経験の職種に転職した場合、給料の額が下がる可能性は高いです。
加えて年齢自体が給与額に影響を与えることもありません。役職付きのような好待遇もないと考えておくべきです。
転職を決意する要因はさまざまですが、現在より給料が下がってでもIT業界で働きたいという意志をしっかりと確かめる必要があります。
プライベートを削ってでも勉強する
40代未経験でIT業界への転職を成功させるには、それ相応の学習が必要になります。特にエンジニアは転職成功後も学習を求められるIT職です。
プライベートを削ってでも勉強するという覚悟がなければ、本当の意味での成功は得られないでしょう。
苦労して得た知識や技術も、すぐに時代遅れとなる可能性もあります。
求められるエンジニアで居続けるためにも、考えている以上の勉強が必要になることを認識しておきましょう。
年下が上司でも気にしない
40代という年齢であれば、転職先の上司・同僚が年下となる可能性も十分あります。
自分よりも若い世代から指示を受けることに抵抗があるようでは、転職後に活躍することは難しいと言えるでしょう。
こちら側の気持ちだけでなく、相手側にも配慮できる心持が必要です。コミュニケーションに問題があると職場環境はマイナスに向かっていきます。
年下が上司でも気にしないぐらいの気持ちがなければ、40代未経験でのIT転職は諦めるほうが無難です。
未経験40代のIT転職におすすめの職種
IT業界にはさまざまな職種が存在しますが、未経験者向けで挑戦しやすいエンジニア職もあります。
ここからは未経験40代のIT転職におすすめの職種を紹介していきましょう。チェックしてほしいのは次の3つです。
- プログラマー
- フロントエンドエンジニア
- システムエンジニア
プログラマー
未経験でも挑戦しやすいエンジニア職として、真っ先に挙げられるのがプログラマーです。
未経験者でも応募が可能な求人があり、そういった案件は技術力よりも他者と連携できる能力を求めています。
コミュニケーション力や向上心、継続できる意志を持っている人材が採用対象です。
フロントエンドエンジニア
Webエンジニアの一種、フロントエンドエンジニアも未経験者向きと言えます。理由は開発に必要とされる言語の習得難易度です。
比較的習得しやすいHTML・CSS・JavaScriptなどが開発現場で使われるケースが多く、効率良く実務経験を積めます。
PHP・Python・Rubyといった言語も習得できれば、さらに活躍の場を広げていけるでしょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは開発工程の上流に当たる要件定義・設計を行う職種ですが、プログラマーとしての業務を担当することもあります。
そのためシステムエンジニアとして募集していても、プログラマー業務から始まる求人内容なら未経験でも採用してもらえる可能性があるでしょう。
システムエンジニアを極めれば、より多くのエンジニア職へキャリアアップ・キャリアチェンジできる点もおすすめです。
未経験40代からIT転職を目指すための勉強法
ここでは未経験40代からIT転職を目指すための勉強法について解説いたします。選択肢は次の3つになりますが、個別に選ぶのではなく順番に進めるやり方がおすすめです。
- 1.書籍や動画を使った独学
- 2.学習サイトでITの基本を習得
- 3.プログラミングスクールの利用
1.書籍や動画を使った独学
もっともコストを抑えた勉強法なら、書籍や動画を使った独学方式になるでしょう。コストがかからないので、気軽にチャレンジできる点もメリットと言えます。
欠点は自力で理解できない箇所にぶつかってしまうと学習が止まってしまうこと、情報を受け取るだけなのでこちらからの質問・疑問は解決しにくいことです。
しかしながらプログラミング言語への適性や学習をがんばれるかどうかの判断ができますので、ほかの勉強法を選ぶにしてもここからスタートするのはおすすめと言えます。
2.学習サイトでITの基本を習得
次に紹介するのはインターネット上にある学習サイトを使った勉強法です。無料か有料かによって、学べる範囲やサポートサービスの有無が変わってきます。
体系的な知識だけでなく内容を絞った講座も多いので、ピンポイントで自分の好きな部分を学べる点がメリットです。
ほかの勉強法と合わせつつ、的を絞った勉強法として効果を発揮します。
3.プログラミングスクールの利用
未経験40代からIT転職を目指すための勉強法として、総合的におすすめなのがプログラミングスクールを利用した学習です。
疑問点があっても納得いくまでサポートしてくれるため、知識に対する理解度も段違いになります。
挫折することなく学習を終えられる可能性が高いこともおすすめの理由です。費用が高額になりやすい点と、年齢制限のあるサービスが存在する点には注意しましょう。
未経験40代からIT転職を成功させる鍵は転職エージェント
未経験40代からIT転職を成功させる鍵は転職エージェントです。
採用までのハードルが高い点はすでに解説したとおりですが、これらの問題は転職エージェントを利用することにより解決する可能性があります。
納得できる条件の求人紹介、効果的なアピール方法など、40代未経験のIT転職に役立つ効果が期待できるからです。
転職が成功するまでサポートしてもらえるため、利用しない手はないでしょう。相談だけでもプラスになるので登録だけでもしておくべきです。
未経験40代におすすめの転職サービス
転職エージェントの利用が鍵だと理解しても、どのサービスを選択すべきなのか悩んでしまう人もいるでしょう。
そこで未経験40代におすすめの転職サービスを3つ、以下に紹介しておきます。気になったらぜひ公式サイトものぞいてみてください。
ワークポート│未経験者のサポートに強み
未経験者のサポート経験を重視するなら、ワークポートがおすすめです。転職自体が初めてだというケースにも最適となります。
IT業界にも強みをもっていて、応募書類の作成や面接対策などのサポートも信頼性が高いです。
ワークポートは転職を目的とした無料プログラミングスクールを運営していますが、40代だと利用に制限がかかる可能性もあるので直接問い合わせしてみましょう。
doda│40代向けの求人情報が多い
40代の求人情報を集めたいのならdodaが選択肢に入るでしょう。実際に40代というキーワードで検索したところ、ほかのサービスよりも多い求人件数がヒットしました。
dodaは自分で求人を探す転職サイトにあたりますが、エージェントサービスも無料で利用できるようになっています。
書類の添削や面接サポートもしっかりと受けられるので、安心して登録してみてください。
リクルートエージェントIT│大手ならではのサポートが魅力
サポートの実績と積み重ねたデータ量が魅力となるのは大手と言われるサービスです。ここでは業界トップの求人数を誇るリクルートエージェントITをおすすめします。
圧倒的な求人数を抱えることから、想定外の自分にあったおすすめ求人を知ることができるサービスです。
企業との交渉も得意とするため、転職経験の少ない未経験者ほど利用する価値が高くなります。
未経験40代からIT転職を目指す際によくある質問
記事の最後は未経験40代からIT転職を目指す際のよくある質問と回答についてです。自分の中にある疑問と照らし合わせて、参考にできる内容はチェックしてみてください。
未経験40代ならどの言語がおすすめですか?
プログラミングにまったく触れたことがないのなら、HTML・CSS、JavaScript辺りが良いでしょう。
どれもWebページ制作に関わる言語で、JavaScriptはシステム開発にも使われることがあります。
習得に要する時間が短いため、プログラミングの第一歩として最適です。次に習得する言語はどういった仕事に就きたいかで選択します。
システム開発ならPHPやRuby、AI関連ならPythonといった感じです。
これらの言語についても習得難易度が激高というわけではないので、積極的に挑戦してみましょう。
転職活動を始めるおすすめの時期はありますか?
転職活動を始める時期のおすすめは、転職を決意したそのときです。40代という年齢を考えると、すばやく動くに越したことはありません。
ただし転職活動に専念したいからといって、すぐに現職を辞めてしまうのは控えましょう。40代未経験での転職活動は、自分が思うように進まないことも多いです。
生活への不安から焦りが生まれることによって、正しい判断ができなくなる恐れがあります。
女性の40代未経験でも転職は可能ですか?
IT業界への転職に性別は関係ありません。女性の40代未経験でもIT転職は可能です。スキルと経験を積んでいけば、収入を上げ続けることも夢ではないでしょう。
ただしハードルが高いという問題点も同様に存在するので注意は必要です。
自己分析をしっかり行ったうえで必要なプログラミングスキルを習得、転職エージェントを利用して焦らず活動を進めるべきでしょう。
40代未経験からインフラエンジニアに転職できますか?
サーバーエンジニアやネットワークエンジニアを総じてインフラエンジニアと呼びますが、これらのエンジニア職は未経験でもなることが可能です。
インフラエンジニアの主業務における運用・保守の部分はマニュアルに沿った対応が多く、専門知識の有無に関わらず働くことができます。
20代のほうが有利な点は変わりませんが、40代未経験であっても転職自体は可能です。
ただし収入を挙げていくには専門性の高い知識を取得する必要があり、勉強しなくてもよいわけではない点を理解しておきましょう。
40代未経験からIT業界への転職は無理?まとめ
40代未経験からIT業界への転職は可能ですが、超えるべきハードルは高いものになります。
条件に合う求人の数が少ないうえに、リスクを取ってでも採用したいと思わせるような魅力が求められるでしょう。
そこをしっかりと理解して情報収集し、必要な知識を取得していけば転職成功率は確実に上昇していきます。
転職エージェントも最大限利用して諦めずに立ち回れば、満足のいく結果が得られる期待値は高いです。記事の内容を参考に、未経験40代でのIT転職を成功させてください!